XMでは、同じ通貨ペアで、同じロット数の「売り」と「買い」を同時に注文することが出来ますという意味で、一部の海外FX業者においては、禁止されている行為となります。

XM(XMTrading)では両建ては禁止ですか?両建ての禁止条件やルールを教えてください。 目次

  1. XMでは、両建てできる
    1. 両建てとは、買い注文と売り注文を同時する取引方法
  2. 両建てで損失を出さないための3つのポイント
    1. XMなら、両建て時の必要証拠金が0円
  3. XMで禁止されている両建ての方法
    1. 1.複数口座間での両建ては禁止。同一口座内でのみOK
    2. 2.他のトレーダーと共謀した両建ては禁止
    3. 3.他の海外FX業者を使った両建ては禁止
    4. 4.経済指標発表時や窓開けばかりを狙った両建ては禁止
    5. 5.XMポイントの獲得だけを目的とした両建ては禁止

海外FX業者 XM(XMTrading)では両建ができますか?

XMでは、両建てできる

海外FX業者 XM(XMTrading)では、全ての口座タイプと全ての取引プラットフォームで両建てができます。

両建ての例)ドル円の買い注文と売り注文を同時に注文。上昇トレンドになった為、売り注文だけを決済

ただし、同じ取引口座内での両建てに限ります。

複数口座間の両建てや他の海外FX業者(海外FXブローカー、海外FX会社)の取引口座を使った両建て、他のトレーダーと共謀した両建ては、XMでも禁止行為です。

XM以外の一部の海外FX業者や国内FX業者では、両建てが禁止事項となっています

参考:両建て(ヘッジング)が禁止されているFX・CFDブローカーがある理由

両建てとは、買い注文と売り注文を同時する取引方法

両建てとは、同じ銘柄で買い注文と売り注文の両方を同時にするFX・CFDの取引手法です。

買い注文と売り注文を同時にする両建てをすると、チャートが上下しても常に利益と損失が相殺されてプラスマイナスゼロの状態になります。

そして、両建てをした後にトレンドに合わせて片方の注文を決済すると、損失を抑えて利益だけを受け取れます

買い注文(ロングポジション) 売り注文(ショートポジション)
価格が上昇した場合 利益が出ているため決済しない 損失防止のために決済する
価格が下落した場合 損失防止のために決済する 利益が出ているため決済しない

両建てをする理由と目的は、買い注文と売り注文を同時にすることでチャートが上昇しても下落しても、少ない損失だけで確実に利益を獲得できるメリットがあるからです。

ただし、確実に利益が獲得できると表現しましたが、間違ったやり方をした場合は損失を被ることがあります。

両建て(りょうだて)は、ヘッジング(Hedging、ヘッジ)やクロスオーダー(Cross Order)、マッチオーダー(Matched Order)などの様々な取引手法の総称です。実際には両建ての呼び方ごとに細かいルールや目的が違うことがありますが、いずれも買い注文と売り注文の2つの注文をセットで取引方法です。このFAQでは、同時に同じ口座内の同じ銘柄で、かつ同じ数量の買い注文と売り注文をする取引方法を両建てと呼んでいます。

両建てで損失を出さないための3つのポイント

以下は、FX・CFDで両建てをした際に損失をださないための3つのポイントです。

  1. 買い注文と売り注文で、2倍の必要証拠金が必要
  2. 買い注文と売り注文で同時に発生するスワップポイントによる残高減少
  3. 決済する注文と決済のタイミングの間違いによる損失

また、両建てでは買い注文と売り注文の両方でスプレッドが発生しますので、スプレッドが実質2倍になっています。

XMなら、両建て時の必要証拠金が0円

海外FX業者 XM(XMTrading)では、両建てをした際の必要証拠金が0円または片道分のみになります。

両建て取引を認めていますか?

はい、認めています。1つの取引口座でポジションを両建ていただけます。両建ては、同じ銘柄で「買い」と「売り」両方のポジションを同時に開いた場合に 成立します。「買い」と「売り」のポジションを同じ銘柄かつ同じロットサイズで保有する場合の、必要証拠金は0となります。

ただし、CFD商品で同じ銘柄かつ同じロット数で「買い」と「売り」のポジションを開く場合、 証拠金は一度のみ必要となり、その金額は こちらにてご確認いただけます。

CFD商品を両建てする場合の証拠金は常に50%です。”
– XMの公式サイト「よくあるご質問(取引口座)」

2倍の必要証拠金は両建てのデメリットですが、XMでは買い注文と売り注文分の必要証拠金が相殺されて0円になります。

ただし、XMでFX通貨ペア以外の金や原油、日経平均株価などのCFD銘柄を両建てをした場合、買い注文分または売り注文分の片道のみの必要証拠金が求められます

XM(XMTrading)のFX通貨ペアで両建てした時でも、買い注文と売り注文で取引ロット数が違う場合は差額分の必要証拠金が必要です。また、両建てをした後に片方の注文を決済(両建て解除)すると通常通り必要証拠金が必要になります。

実際のMT4(メタトレーダー4、MetaTrader4)・MT5(メタトレーダー5、MetaTrader5)で実際に両建てをする方法は、こちらをご確認ください。

XMで禁止されている両建ての方法

海外FX業者 XM(XMTrading)では両建てが出来ますが、以下の方法やタイミングでは禁止行為とみなされます

  1. 複数口座間での両建ては禁止
  2. 他のトレーダーと共謀した両建ては禁止
  3. 他の海外FX業者を使った両建ては禁止
  4. 経済指標発表時や窓開けばかりを狙った両建ては禁止
  5. XMポイントの獲得だけを目的とした両建ては禁止

XMポイント(XMP、ロイヤルティポイント)はXMだけのキャンペーンですが、上記の両建ては他の海外FX業者でも原則NGです。

1.複数口座間での両建ては禁止。同一口座内でのみOK

海外FX業者 XM(XMTrading)では、複数の取引口座を使った両建てを禁止しています。

複数の取引口座を使っ両建てが禁止されている理由は、追証なしとなるゼロカットの機能を悪用した取引に相当するからです。

例)ドル円を口座Aで買い注文、口座Bで売り注文。上昇トレンドで口座Aでは利益発生、口座Bはゼロカットで限られた損失

XMのゼロカットはあくまでも予期しない時の損失補填であり、始めからゼロカットされることを想定した取引手法は禁止されています。

両建てに限らず、ゼロカットを意図した極端なハイレバの取引や悪用した取引手法は禁止行為(禁止事項)です。

2.他のトレーダーと共謀した両建ては禁止

両建てやアビトラージなどの海外FX業者 XM(XMTrading)で禁止されている取引手法に関する利用規約

海外FX業者 XM(XMTrading)では、他のトレーダーと共謀した両建てを禁止しています。

これは、1.複数口座間での両建ては禁止。同一口座内でのみOKと同じ理由です。

XMに不正がバレた場合、関わった全てのトレーダーの疑わしい取引による利益は没収されます。

3.他の海外FX業者を使った両建ては禁止

海外FX業者 XM(XMTrading)では、他の海外FX業者の取引口座を使った両建てを禁止しています。

これも、1.複数口座間での両建ては禁止。同一口座内でのみOKと同じ理由です。

さらに、海外FX業者で違うスワップポイントを狙った両建てなど、アビトラージ(裁定取引、サヤ取り)に該当される取引方法はXMでは禁止です。

4.経済指標発表時や窓開けばかりを狙った両建ては禁止

海外FX業者 XM(XMTrading)では、経済指標発表時や窓開けばかりを狙った両建ては禁止されています。

XMでは、ニュース発表時の指標取引は禁止手法ではありません。

海外FX業者 XM(XMTrading)では経済指標発表の指標トレードができます。

ニュース発表時の取引は可能ですか?

はい、可能です。”
– XMの公式サイト「よくあるご質問」

しかし、XMではハイレバレッジとゼロカットを乱用した取引は禁止行為とみなされます。

両建てをしなくても、極端に経済指標発表時や週明けの窓開けばかりを狙う取引戦略はやめましょう。

5.XMポイントの獲得だけを目的とした両建ては禁止

海外FX業者 XM(XMTrading)では、XMポイントを稼ぐためだめの両建ては禁止されています。

XMポイント(XMP、ロイヤルティポイント)とは、XMの公式キャッシュバック「ロイヤルティプログラム」で利用されるポイントです。

XMポイントは、XM(XMTrading)のマイクロ口座およびスタンダード口座で取引するたびに受け取れます。

両建てをして、買い注文と売り注文で同時にXMポイントをだけを稼いで、プラスマイナスゼロで取引を終える取引は禁止行為です。

XM(XMTrading)では、上記の条件に当てはまらない同一口座内での両建ては大丈夫です。

両建ては、損失を抑えて利益をあげる目的の他に節税の目的でもおススメされる取引手法ではあります。

しかし、XMのシステムを悪用する様な方法での両建ては、利益没収(利益分の出金拒否)や口座凍結の恐れがあります

レバレッジの低い国内FX業者を利用した両建てなど、反則スレスレとうたって禁止行為まがいの両建てがおススメされることがありますが、禁止行為に近い取引は一切推奨されるべきものではありません。

XMの公式サイト(xmtrading.com)