イースター(復活祭)の影響でスプレッドが一時的に広がることもありましたが、今ではどこのブローカーのUSD/JPYを見ても1pip前後で落ち着いていますね。

USD/JPYは、先週の米雇用統計の影響で118円まで、まるで滝のように落ち込みました。
そこから盛り返して、119円ほどで緩い動きが見られます。

今年に入り長い間話題になっている米ドルの利上げ。
やはり、先週末の雇用統計の結果だけでは、利上げの見通しは変わらないようです。

先週末の下落は1年単位でチャートを見ても、なかなかの波ではありました。
今回の米国雇用統計の発表は、悪いニュースだけでなくアメリカ経済の活性化に発展するような内容も含まれていたため、予想通り9月から10月あたりに利上げ開始になると多くのアナリストが考えています。

これまでの動きを見ると、3月の米雇用統計では、非農業部門雇用者数の増加は予想より低く、労働者数は60%近くまでの低下、比べて平均時給は前月比0.3%ほど増えて、意外な上昇を達成。また、今回の結果で国債相場は上昇し、利回りは低下。そして、アメリカ株価指数は下落しています。

いつもと同じように、悪くもなく良くもなくというような結果ですが、118円までの落ち込み後の現在の安定感は、ドル買いの勢いがかなり強いことを示しているのは間違いなさそうです。

もともと118円あたりでの支持が強い中、この安定感からじわじわと上昇傾向になるとの予測も多く立てられています。

FRB(米連邦準備制度理事会)としては6月の利上げを狙う可能性はかなり高いですが、もしなければ次は当初の予測通り9月ということで、いずれにせよ当分はドル買いにトレーダー達も集中しそうですね。