取引には、証拠金となる入金が必要で、レバレッジの倍率を利かせた取引を行うことで何倍も大きな金額の注文が出来ます。

証拠金 = 取引口座の残高

FXを始めるためには、必ず各社の条件に応じた取引口座(アカウント)を開設し、そのあと、最低入金金額の条件が設定されている場合は、条件に応じて入金を行うことで、取引を始めることが出来ます。

そのように、取引口座へ入金し、反映された金額が取引口座の残高であり、「証拠金」や「マージン(Margin)」と呼ばれる取引に利用されるお客様の投資額となります。

レバレッジ倍率に応じた大きさの取引が可能

レバレッジ(Leverage)は、「1:100」や「100倍」と表記され、お客様の証拠金にレバレッジの倍率を掛けることで、何倍もの大きな金額の取引を可能にする倍率を意味します。*

例えば、10,000ドルの取引を行い場合に、レバレッジ100倍に設定したら、100ドルの証拠金だけで取引が可能となります。

そして、この絶対必要な証拠金を、必要証拠金と呼びます。

また、レバレッジを利かせた場合の利益は、仮に100ドルの利益を上げた場合は、レバレッジ分が減ることなく、そのままをお客様の利益として検討できます。

* レバレッジは、マージン・リクワイヤメント(Margin Requirement)と表記され、パーセンテージ(%)で表されることがあります。その場合、注文額 × 〇〇% = 必要証拠金となります。

損失防止機能「マージンコール」・「ロスカット」

10,000ドルの注文にレバレッジを100倍利かせて、必要証拠金を100ドルで取引を始めたあと、為替チャートが予想と反する方向に動いたことで損失が発生した場合、証拠金維持率** に応じて、通知や強的に注文を閉じる機能が「マージンコール」や「ロスカット」と呼ばれるシステムです。

レバレッジ利かせたFXの場合、利益がそのまま受け取れると同様に、損失も同様にそのまま受けます。

そこで、海外FXの各社では、膨大な損失を事前に防ぐ2つの機能設定されております。

  • マージンコール・・・証拠金維持率が設定したレベル以下に達したときに通知する機能
  • ロスカット・・・証拠金維持率が設定したレベル以下に達したときに強制執行する機能

USD/JPY 1,000,000の買い注文を行うにあたり、レバレッジが10倍と設定すると、100,000円が必要証拠金となり、マージンコールが50%、ロスカット・レベルが10%の設定したと仮定します(この注文実行時点は、証拠金維持率は100%です)。

価格が100.00円から95.00円と下落した場合、5万円*** の損失となりますので、証拠金維持率は、含み損を考慮すると残金は 50,000円であり、必要証拠金の100,000円に対して50%となりますので、マージンコールが適用され、お客様へまだ確定した損失ではなく、「含み損」ではありますが損失を被る可能性があることの通知があります。

更に、価格が下落して10%となった場合は、これ以上の損失を出さないために、ロスカットが機能して、強制的に注文が決済されます。

マージンコールおよびロスカットの機能の条件や機能の有無を含め各社で異なりますので、確実に確認されてください。

** 証拠機維持率 = 含み損を含む証拠金残高 ÷ 必要証拠金
***(USD/JPY 100.00 – USD/JPY 950.00)× 100,000ドル = 50,000円

取引可能証拠金(ユーザブル・マージン)とは?

10,000ドルの注文を行うにあたり、レバレッジが100倍と設定すると、100ドルが必要証拠金となります。

ただし、実際にはお客様の口座には、1,000ドルを入金していたとします。

この時、取引口座の取引証拠金 1,000ドルから必要証拠金 100ドルを引いた金額である残りの900ドルは、次の注文に利用できる、いわゆる取引可能証拠金(ユーザブル・マージン:Usable Margin)となります。

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