2016年にEU (欧州連合)の欧州金融市場を監督する欧州証券市場監督局 (ESMA)が、EUのライセンスで活動するFXやバイナリ─オプション事業者の業務改善を命じました。

これは、MiFID II (第二次金融商品市場指令)と呼ばれる指令に含まれる一部です。

そして、このESMAによる指令を受け、キプロスCySEC (キプロス証券取引委員会)は、スターター・レバレッジやゼロカットのサポートなど新たな方針を設定する運びとなっています。

※CySECのあるキプロス共和国も、EUの国の一つです。

そもそも、MiFIDとは?

MiFIDとは、2007年に施行された欧州金融市場の運営を規制する指令がMiFIDです。

MiFID IIは、MiFIDの施行から10年経ち変化した市場環境に合わせ、MiFIDの内容・項目を強化・改善する指令となります。

MiFIDは、欧州金融市場全体を規制する指令のため、世界でも最も大規模な規制です。

当然のことながら、MiFIDに含まれる項はFXやバイナリーオプションだけではなく、すべての金融機関に影響を与える広範囲な指令のとなっており、MiFID IIは、今後、EU枠を超え日本を含む世界中の金融機関と金融市場に影響を与えるものと予想されます。