まず「政策金利」とは、インターバンク市場にて金融機関同士が資金を交換する際に、適用される金利のことです。

インターバンク市場とは、銀行などの金融機関が直接通貨を取引する市場のことで、この市場への介入の権利をブローカーが保有し、トレーダーがブローカーを通して為替取引を行うことが可能となっています。

景気と政策金利の関係は?

まず景気が悪化すると、政策金利は下げられます。すると企業が銀行からお金を借りやすくなり、彼らの資金流通・設備投資が活発になるからです。この結果、政府は利下げによる景気の回復を図ります。

逆に景気が良すぎる場合。物価も通貨価値も上昇し、他国との輸出入は偏ってしまいます。景気が良すぎるというと、うまい話のように聞こえるかもしれませんが、経済においてのデメリットも大きいのです。そうなると政策金利は上げられ、景気の過熱を防ぎ、他国経済とのバランスをとります。

為替相場での例

2015年には、アメリカの6年ぶりの利上げの話題が注目されていました。彼らの利上げのハードルの1つはインフレ目標の達成です。ここでインフレと通貨価値の関係がまた1つ生まれます。

インフレ(物価上昇) → 利上げ → アメリカ経済景気は良好である証拠 → 投資家の米ドルの購入 → USD価値の一時的上昇

これにより、世界中の投資家が利上げ達成で米ドルを買うか、それとも利上げ見送りで米ドルを売るかの駆け引きで為替相場が一時的に荒れることがありました。

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