FXの通貨ペア為替・金利を用いた取引ではなく、CFDは株式指数、エネルギーなどの通貨以外の商品における価格差を利用した取引です。そのため、FX同様に株式の購入など現物を受け取ることはありません。

FX(外国為替証拠金取引)とCFD(差金決済取引)の違いは、何ですか? 目次

  1. 為替がFX、それ以外はCFD
    1. 海外FX口座で取引できるCFD銘柄の例
    2. 買い注文と売り注文(空売り)で儲ける仕組みはFXもCFDも同じ
  2. 海外FX口座でCFDをする時の注意点
    1. CFD銘柄は、海外FX業者の最大レバレッジで取引できない
    2. CFD銘柄ごとに取引環境と取引条件が決まっている
    3. CFD銘柄は、NDDではなくOTC

為替がFX、それ以外はCFD

海外FXでは、ドル円(USDJPY)やユーロドル(EURUSD)などの法定通貨だけで構成された銘柄をFXと呼びます。

ドル円などの銘柄は、FX通貨ペアとも呼びます。

そしてさらに、海外FX口座(海外口座)では、1つの取引口座でFX以外にも原油や金、日経平均株価、小麦、仮想通貨なども取引できます

海外FXでは基本的にFX以外の取引をCFDと呼びます。

原油や金、日経平均株価、小麦、仮想通貨などの取引銘柄は、CFD銘柄と呼ばれます。

FXとCFDの基本的な違いは、法定通貨だけの銘柄かそれ以外の銘柄かの違いです。

また、以下はFXとCFDの英語の綴りや日本語表記の例です。

英語 日本語
FX Forex Exchange 外国為替証拠金取引
CFD Contract For Difference 差額決済取引

海外FX口座で取引できるCFD銘柄の例

以下は、海外FX口座で取り扱っているFX通貨ペア・CFD銘柄の例です。

カテゴリー 主な銘柄
FX メジャー通貨ペア ドル円、ユーロドル など
マイナー通貨ペア ユーロポンド、フラン日本円 など
エキゾチック通貨 南アフリカランド、トルコリラ、メキシコぺソ など
CFD 貴金属 金、銀、プラチナ、パラジウム など
エネルギー WTI原油、ブレント原油、天然ガス など
株価指数 日経平均株価、ダウ平均株価、S&P500 など
ソフトコモディティー 小麦、コーヒー、トウモロコシ など
株式 米国株、欧州株、中国株、日本株 など
仮想通貨 Bitcoin、Ethereum、Ripple など
取り扱い銘柄は海外FX業者(海外FXブローカー、海外FX会社)ごとに違います。

買い注文と売り注文(空売り)で儲ける仕組みはFXもCFDも同じ

FXでは値下がり時でも売り注文(空売り)で利益を出せます。

CFDもFXと同じように売り注文から初めて、利益が出せます。

CFDもFX同様に価格差を利用した取引です。例えば、本物の株式などを保有することはありません。

参考:株式CFDでも株主配当が受け取れる?配当金調整額とは?

海外FX口座でCFDをする時の注意点

海外FX業者で口座開設すると、1つの取引口座でFX通貨ペアだけでなく、あらゆるCFD銘柄も同じ取引口座で取引できて便利に感じます。

ただし、下記の3点についてはご注意ください。

CFD銘柄は、海外FX業者の最大レバレッジで取引できない

海外FX業者は、レバレッジ無制限や3,000倍、1,000倍、888倍、500倍などのハイレバレッジが魅力です。

しかし、基本的にCFD銘柄は海外FX業者の最大レバレッジでは取引できません

海外FX業者の最大レバレッジで取引できる銘柄は、基本的にFX通貨ペアのみです。

多くの海外FX業者が、CFD銘柄ごとに取引口座のレバレッジとは関係のない3%や1%、0.5%などの証拠金率が設定されています。

TitanFX(タイタンFX)では、CFD銘柄も最大レバレッジの500倍で取引できます。

参考:TitanFXとは?TitanFXの詳しい会社情報

CFD銘柄ごとに取引環境と取引条件が決まっている

レバレッジ(証拠金率)以外でも、海外FX業者はCFD銘柄ごとに取引環境と取引条件を決めています。

例えば、口座タイプごとに1ロット10万通貨などのコントラクトサイズが決まっていますが、1ロットが10万通貨になる銘柄はFX通貨ペアのみです。
CFD銘柄は、CFD銘柄ごとに1ロットの取引量が決まっています

また、必要証拠金の計算では、FX通貨ペアでは必要のないそのCFD銘柄の最新価格を掛け合わせます。

CFD銘柄は、NDDではなくOTC

海外FX業者の多くがディーリングデスクのないNDD(No Dealing Desk)という方式を採用しています。

NDDなのはFXのみであり、CFDはDD(OTC)となります。

CFDのディーリングデスクがないNDDに近い方式としてDMA(Direct Market Access)という方法もあります。