外国為替とは異なる通貨(円やドルなど)を交換することです。英語ではForeign Exchange、略してForex(フォレックス)と言い、FX(エフエックス、フォレックス)とも書きます。 身近な例としては、海外旅行をする時に「両替」するのも外国為替です。

この場合は、円の現金と、海外の現金やトラベラーズチェック(T/C)とを取り引きしています。外貨現金の場合、交換比率(レート)が顧客に著しく不利なので、T/Cを利用し、現地で現金を入手するのが有利です。

また、ドル・ユーロ以外の一般的ではない通貨の場合もレートが不利なので、現地で円もしくはドル(円が通用しない国の場合)を現地通貨に交換するようにします。
一般的な資産運用の方法としては、現金やT/Cは利息が付きませんし、盗難・紛失の危険があります(自国の通貨が不安定な国ではドル紙幣で貯めておくのが有効ですが)。

日本では銀行・証券会社などで取り扱っている外貨預金や外貨MMFなどが一般的ですが、外為法改正により、取り引き単位を小口化し、個人で取り引き参加できるようになった外国為替保証金取引も注目されています。

1. 円安・ドル高ということ

1ドル120円というときの120円は米国と日本通貨の交換レートです。1米ドルに相当する日本円は120円ということです。

例えばマックシェイクがひとつ1ドルで米国で売られているとすると、これを日本円で買うのに120円を支払わなければならないということです。通貨の世界では、米ドルが「基軸通貨」という名称で通貨交換の際の主役なのです(一部の国を除く)。従って、殆どの国の通貨は、「1米ドルあたりいくら」として表示されるのです。

2. 円高になる3つの要因

日本の景気が好感されているとき

日本の景気が良くなることで、日本の国自体の信頼性が増して、かつ一般企業の業績が良くなることで、海外から日本の国債や株式に投資する人達が増えてきます。そのためには、自分の国の通貨を日本円に交換しなければ日本の国債も株式も買えません。

例えば、米国人は米ドルを売って日本円を買うのです。このような人達が多いほど円は強くなります。

日本の金利が上がるとき

仮に日本の金利を年10%、米国の金利を年5%とします(ご存知のように現状の日本の金利はほぼゼロです)。この場合、米国の投資家は、自分の国のお金を運用するんだったら、日本に持っていって10%で運用しようとするでしょう。この時、円で運用するのですから、手持ちの米ドルを円に交換しなければなりません。このような人達が多いほど円は強くなります。

2国間の貿易収支のバランスが崩れている時

日本における輸出産業の業績は、日本の景気を左右すると考えられますが、輸出企業にとってみれば、同じ輸出代金でも、ドル高円安であればあるほど受け取り円貨は多くなり、業績は上がり、ひいては円高になっていくのです。

3. 外国為替市場ってどこにある?

外国為替市場

「外為市場」「外国為替取引所」なる物理的な建物は存在しません。

株式や商品先物などはそれぞれ「東京証券取引所」、「東京工業品取引所」、それに「東京金融先物取引所」などという建物の中で取引される「取引所取引」なのに対して、外国為替は「相対(あいたい)取引」と呼ばれるもので、不特定多数の市場参加者と一対一の取引となるのです。

市場の開閉時間

外国為替市場には、一日の時間に沿って、ウエリントン(ニュージーランド)、シドニー、東京、シンガポール、香港、バーレーン、フランクフルト、パリ、ロンドン、ニューヨーク、シカゴ、トロント、サンフランシスコ、ロサンゼルスなどがあり、中でも東京・ロンドン・ニューヨーク市場が三大市場といわれています。

しかし、これらを見てわかるように、時間帯が重なっている市場が多いのです。つまり、相対取引である外国為替市場では取引所取引のように市場の開閉は存在しません。

4. 為替とは?

為替の事を英語でForeign(異国通貨間の)Exchange(交換)、ときには省略してForexというのはそのためです。実際のマーケットでは、ドルの価値が上がると思うときには、どの通貨に対してドルを買うのかを選択するのが、その為替ディーラーの腕なのです。

ドルが上がると思うが、円も上がると思えば、当然「ドル/円」という組み合わせでは買いづらいことになります。しかし、ユーロは下がる、あるいは動かないと思えば、ユーロを売ってドルを買う、つまり「ユーロ/ドル」を売るというアクションを取るのが良さそうだ、となるわけです。

もっとも効率のよい通貨の組み合わせを選ぶ、これが為替取引の取引妙味であり、面白さなのです。

5. 取引される通貨は?

1日の為替取引の80%以上は、US/日本円、ユーロ/USドル、英ポンド/USドル、およびUSドル/スイスフラン、“メジャー”と呼ばれる4組の通貨ペアの取引です。

これらの通貨ペアは最も流動性があるので、投資家にとって最も魅力的な通貨です。“クロス”といわれるユーロ/日本円とユーロ/英ポンドのペアでの取引も活発に行われています。

6. 相場って?

1ドルを買うのに110円支払うのと、1ドルを買うのに120円支払うのとでは110円の方が得した気持ちになりますね。そしてできるだけ高く売れればよい。110円より上であればあるほどうれしくなりますよね。1ドルを110円で買う、120円で売るという値段を“相場”と言うのです。

7. マージンフォレックスとは?

マージンフォレックス

マージンフォレックス(保証金取引)の場合、売買単位は10万ドルです。ピンと来ない方もいらっしゃるかもしれませんが、1ドル120円の場合、1万米ドルを交換するのに120万円かかるということになります。
10万ドル単位で行う取引ですから120万円×10=12,000,000円が必要ということになります。これは1,000万円以上もの代金を支払って10万ドルを持つという原理ですが、実際に銀行間のやりとりをみても“10万ドルという現金が必要だ”という人以外はほとんど通貨の価値が上がったり下がったりするのを利用して差益金を狙おうという投機的な売買(株式でいうとキャピタルゲインを狙った売買)です。
そこで考えられたのが、このマージンフォレックスならではの『差金決済方式』と『保証金取引』という方法です。

差金決済

120円でドルを買ったけれど、125円になったらこのドルを転売します。

そうして125円−120円=5円の利益(1ドルあたり)が得られるという差益金を狙った売買が『差金決済方式』です。そして、10万ドルの取引ですから5円×10万=500,000円の利益が得られるということになります。

ですが、もし相場が逆に動いた場合には損失につながりますので、注意が必要となります。

保証金取引

そしてもう一つ外国為替取引には1,000万円もの代金を支払う代わりに100万円〜120万円預けていただければ取引ができるというルールがあります。これが『保証金取引』というものです。

この方式が取り入れられたのも投機的な売買が多いために、10万ドル=約1,000万円もの資金をその都度やりとりするのではなく、保証金として100万円〜120万円を預けて売買を行いましょう、としたルールが保証金取引です。

これは、少ない資金で大きな取引ができる、というメリットがあります。少ない資金をより効率的に運用できるのがマージンフォレックスなのです。

8. 突然の変動要因とは?

為替相場というものは、本来2国間の社会的・経済的バランス基づいて定まってくるものですが、ときには思いもよらない要因によって乱高下することがあります。

以下、相場の波乱要因として3つのケースをご紹介します。

波乱要因3つのケース

1.有事のドル買い(参考:平成3年の米軍イラク空爆)
2.市場介入(参考:平成13年日銀ドル買い円売り介入)
3.うわさ・風評

9. 取引の方法

売りと買い

外国為替取引には常に2つの通貨(通貨ペア)のうち、一方を売り、一方を買う取引です。

円の関係する取引(クロス円)の場合、外貨だけを売買しているように思えますが、実際には、外貨を売買すると同時に同額の円を逆売買しています。EUR/USDの売買では、ユーロを買ってドルを売る、あるいはユーロを売ってドルを買うことになります。

為替レートは通貨ペアの左側の通貨の価格を右側の通貨で表した値です。USD/JPY=120.00だと1ドルが120.00円です。また、通貨ペアの売買は左側の通貨についての売買を指します。USD/JPYの1万ドル買いはドルを1万ドル買って円を120万円売ることになります。なお、通貨の買い持ちのことをロング、売り持ちのことをショートとも言います。

成行と指値

成行(成り行き)は現在の価格で通貨の売買を行うことです。現在表示されているレートで売買できます。指値は指定したレートで売買することです。

現在のレートよりも有利な条件の指値と不利な条件の指値(逆指値、ストップ)があります。通常の指値の場合、より安く買う、あるいはより高く売ることが可能です。しかし、その後、買ったレートよりもさらに安くなる場合や、売ったレートよりもさらに高くなることもよくあります。逆指値は、現在よりも不利な条件での売買で、一見不利なように見えますが、為替レートはいったん動き出すと同じ方向に動き続けることもよくあります。

従って、例えば、手持ちの買いポジションを逆指値で注文を出しておくと、損失が大きくなる(あるいは利益が小さくなる)前に決済することができますし、新規に逆指値で買い注文をだしておくと、買いが成立後、さらに値上がりすることで利益をえることができます。

注文期限

無期限の注文と期限付きの注文があります。期限付きの例として、デイオーダー(その日のNYクローズ時間まで)、ウィークオーダー(その週の金曜日のNYクローズ時間まで)があり、また、時間単位あるいは日単位で期限を指定できます。

新規と決済

新たに買いまたは売りを行う新規注文と、手持ち(既存)のポジションについて買いまたは売りを行う決済(仕切)注文を分けています。

両建て

両建て(ヘッジ)は同じ通貨ペアについて売り買い両方のポジションを持つことです。両建ての場合、損益は両建てした時点で固定されますが、手数料がかかります。また、ロールオーバーすることで売買にかかるスワップの差を支払う必要があります。