トレール注文には、主に2種類の注文方法が存在します。

トレールトリガ注文

トレールトリガ注文とは、トレール開始価格に実勢レートが達するまではトリガ注文を発注し、達した際にトリガ注文を取り消してトリガ幅を取ったトリガ注文を発注し、その後の相場変動によってトリガ価格を自動的に変動させていく注文手法です。

トレールトリガ注文の例

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上図のように、現在の売り気配は米ドル/円で1ドル=104.60です。
この時に、103.50以下になったらいくらの値段でも良いから5枚売るというトリガ注文に、実勢レート(売り注文の成立価格もしくは買い気配値)が105.20以上になったらトレールを開始する、トレール幅は0.50であるという条件をつけて、今週末まで有効なトレール注文を発注します。

[商品] 米ドル/円 [数量] 5枚 [トレール開始価格] 105.20
[売買] [執行条件] トリガ [トレール幅] 0.50
[レバレッジ] 取引所証拠金 [トリガ価格] 103.50 [有効期限] 週末

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(経過1)
トレールトリガ注文を発注するとすぐに、103.50以下になったら売るというトリガ注文が発注されます。

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この際、実勢レートがトレール開始価格105.20に到達せず、相場の変動により103.50以下となった場合には、成行注文が発注され、売りトリガの成行注文は成立します。

※ 相場の状況によっては103.49や103.52など指定した値段とは乖離した価格で成立する場合があります。

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(経過2)
実勢レートが105.20になると、103.50の売りトリガ注文は取り消され、トレール幅0.50下の104.70の売りトリガ注文が発注されます。

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売りトレールトリガ注文では、実勢レートがトレール開始価格から5銭刻みで値上がりした際に、それまでのトリガ注文を取り消し、実勢レートからトレール幅を取ったトリガ価格にてトリガ注文を再発注します。

つまり、実勢レートに追随してトリガ価格を値上がりさせてトリガ注文を再発注します。しかし、実勢レートが値下がりした場合にはトレール価格を変動させず、再発注しません。

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(結果)
実勢レートがトレール幅以上の下げとなり、106.42で売りトリガ注文は成立しました。

予約トレール注文

予約トレール注文とは、トレール開始価格に実勢レートが達した際にトリガ注文を発注し、その後の相場変動によってトリガ価格を自動的に変動させていく注文手法です。

予約トレール注文の例

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上図のように、現在の売り気配は米ドル/円で1ドル=104.60です。

この時に、実勢レート(売り注文の成立価格もしくは買い気配値)が105.20以上になったらトレールを開始する、トレール幅は0.50であるという条件をつけて、今週末まで有効なトレール注文を発注します。

[商品] 米ドル/円 [数量] 5枚 [トレール開始価格] 105.20
[売買] [執行条件] トリガ [トレール幅] 0.50
[レバレッジ] 取引所証拠金 [有効期限] 週末

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(経過1)
実勢レートが105.20になると、トレール幅0.50下の104.70の売りトリガ注文が発注されます。

売りトレールトリガ注文では、実勢レートがトレール開始価格から5銭刻みで値上がりした際に、それまでのトリガ注文を取り消し、実勢レートからトレール幅を取ったトリガ価格にてトリガ注文を再発注します。

つまり、実勢レートに追随してトリガ価格を値上がりさせてトリガ注文を再発注します。しかし、実勢レートが値下がりした場合にはトレール価格を変動させず、再発注しません。

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(結果)
実勢レートがトレール幅以上の下げとなり、106.11で売りトリガ注文は成立しました。