FXの注文の「リミット(Limit)」と「ストップ(Stop)」の違いをわかりやすく教えてください。 目次

  1. リミットとストップの違い
    1. リミットとは
    2. ストップとは
  2. リミットとストップの使い方
    1. バイ・ストップとバイ・リミット
    2. セル・ストップとセル・リミット

リミットとストップは、指値と逆指値の違い

FXにおけるリミット・オーダー(Limit Order)とは、指値注文という意味です。

ストップ・オーダー(Stop Order)とは、逆指値注文という意味です。

日本語 英語 意味
指値注文 リミット・オーダー 現在より有利なレートでする予約注文または決済予約
逆指値注文 ストップ・オーダー 現在より不利なレートでする予約注文または決済予約

指値注文(さしねちゅうもん)も逆指値注文(ぎゃくさしねちゅうもん)も、新規注文をする時と決済する時に使う言葉です。

MT4アプリとMT5アプリの使い方マニュアルでは、違いを図解しています。

具体的な注文の意味や仕組みの前に、FXの注文におけるリミットとストップの2つの言葉の簡単な意味から説明します。

リミットとは、利益確保(利確)

FXでは、利益が確保できる注文をリミット・オーダー(Limit Order)といいます。

買い注文でも売り注文でも、それが決済であっても、それらが利益を確保するための予約注文であったら、リミット・オーダーです。

買い注文をする際、利幅を大きくするために、もう少し価格が下がってからだす注文もリミット・オーダーです。

MT4の注文画面にある「T/P(Take Profit)」は利確という意味で、一番分かりやすいリミットです。T/Pに現在の価格より有利な価格を入力すると、利益が出たときにT/Pの価格で自動的に決済します。

ストップとは、損切り

リミットに対して、ストップは反対の損切りを意味します。

リミット・オーダー同様に、買い注文でも売り注文でもそれが決済であってもそれらが損失を限定するための予約注文であったら、ストップ・オーダー(Stop Order)です。

後述しますが、あえて不利な価格まで損失を許容して出す新規注文もストップ・オーダーと呼ばれます。

MT4の注文画面にある「S/L(Stop Loss)」は損切りという意味で、一番分かりやすいストップです。S/Lに現在の価格より不利な価格を入力すると、損失が出たときにS/Lの価格で自動的に決済します。

リミットとストップはあくまで考え方であり、それを知らなければ取引ができないという知識ではありません。

買い注文と売り注文ごとのリミットとストップの使い方

FXのリミット・オーダーとストップ・オーダーの違いは、注文のやり方(注文のタイミング)です。

そして、リミットとストップという言葉を使うと、買い注文(Buy/ロング)と売り注文(Sell/ショート)を以下の様に4つの呼び方で表現できます。

買い注文 売り注文
今より高い価格での予約注文 バイ・ストップ セル・リミット
今より低い価格での予約注文 バイ・リミット セル・ストップ
上記は新規注文の場合で、決済の場合は利益が確保できた状態で決済することをリミット・オーダーといい、これ以上の損失を止めるために決済することをストップ・オーダーともいいます。

買い注文のバイ・ストップとバイ・リミット

バイ(Buy)とは買い注文のことで、今より利益が確保できる予約注文をバイ・リミットといいます。

  • 今より安値になった時に買い注文の予約をしたい場合は、バイ・リミット(Buy Limit/指値注文)で注文をする
  • 今より高値になった時に買い注文の予約をしたい場合は、バイ・ストップ(Buy Stop/逆指値注文)で注文をする

バイ・ストップの場合、今より不利な価格で注文が出されるため、その分利益を失う=損失を許容することになります。

売り注文のセル・ストップとセル・リミット

セル(Sell)とは売り注文のことで、今より利益が確保できる予約注文をセル・リミットといいます。

  • 今より高値になった時に売り注文の予約をしたい場合は、セル・リミット(Sell Limit/指値注文)で注文をする
  • 今より安値になった時に売り注文の予約をしたい場合は、セル・ストップ(Sell Stop/逆指値注文)で注文をする

売り注文は今後価格が下落するという予想でする注文ですので、今より価格が上がるとより大きな利益が出やすくなります。

そのため、セル・リミットはバイ・リミットとは逆で、今より高い価格で実行される売りの予約注文となります。