FXとはForeign Exchange(外国為替証拠金取引)の略であり、世界で最も大きな金融市場です。

FXはその他の金融機関と違い、実際の取引所は存在しません。

通貨は銀行やブローカーのネットワークを通して電子ネットワークや電話で取引されます。そのため、外国為替取引所は“インターバンク”または”オーバーザカウンター(OTC)”(店頭市場)とも呼ばれています。

FXは各通貨を比較および交換することによる市場の需要と供給に影響され、通貨の価格が他の通貨に比べ上昇または下降するかにより利益や損失を出します。通貨の価格はメジャーな国の経済と比べたその国の経済状況が反映されており、その国の経済状況が繁栄または後退していても売買をすることで利益を得ることが出来ます。

また2つの異なる通貨の交換によって発生する金利差額(スワップポイント)が発生します。低金利の通貨を売り、高金利の通貨を購入するようなポジションを保有し続けているとき、金利を獲得することができます。一方、金利差を支払う必要があるポジションも存在します。

FXは資金を証拠金としてFX業者に預け、その証拠金を元手に大きな規模の取引を行うことができる(レバレッジ)金融商品として多くのトレーダーに注目され続けています。

高レバレッジの取引では多くの利益を享受できる可能性がある反面、多くの損失を生み出す可能性もありますので注意してください。

24時間取引可能

通常、銀行の外貨預金のレートは1日1回変動し、取引時間は月曜日から金曜日の午前9時から午後3時までとなっています。

しかし、外国為替市場は世界中に市場があり、時差の関係で日本やその他の国の休日に関係なく24時間切れ目なく取引可能です。

以下の表のように、週初めのウエリントン、シドニーから東京、ロンドン、金曜日のニューヨークまで途切れることなく流れていきます。

都市名 現地営業時間 東京時間
 しどにー シドニー 08:00〜16:00 07:00〜15:00
 tokyo 東京 09:00〜17:00 09:00〜17:00
 london ロンドン 08:00〜16:00 17:00〜01:00
 ny ニューヨーク 08:00〜16:00 22:00〜06:00

※サマータイムを採用している時期は1時間早くなります。

fx time exchange market

価格変動から利益

FX取引を行う上で、利益・損失が発生する要因の1つが、この「価格変動」です。

一般的なFX取引はこの価格変動を予測して、注文を行います。

fx profit buy sell

この例のように買っている状態を買いポジション、またはロングポジションといいます。
また買いポジションを保有している、ロングポジションを保有している、というように表現します。
買いポジションは安く買って、高くなったら売ると利益が発生します。

forex buy sell profit

売っている状態を売りポジション、またはショートポジションといいます。

また売りポジションを保有している、ショートポジションを保有している、というように表現します。

売りポジションは高く売って、安く買い戻すと利益が発生します。

スワップ金利で利益も

スワップポイントとは2つの異なる通貨の売買によって発生する、金利差額のことです。FXでは、「価格変動」とは別に金利差を狙って利益を得ることもできます。

例えば、金利の低い通貨(円)を売って金利の高い通貨(ドル)を買った場合、その金利の差額調整分をスワップとして受け取ることが出来ます。

反対に金利の高い通貨(ドル)を売って金利の低い通貨(円)を買う場合には、その金利差額分のスワップを払わなければなりません。

forex swap explained