両建て注文を行うことで、同通貨ペアで、売りと買い両方のポジションを同時に持つことができます。

注文方法

  1. 「新規注文」より買い注文(または売り注文)を出します。
  2. 次に、再度「新規注文」より保有ポジションの反対売買となる売り注文(または買い注文)を出します。
  3. その結果、同じ通貨ペアにおいて買い・売り両方のポジションを保有できます。

両建注文の証拠金計算方法

一般的な証券会社の場合、両建注文では同通貨ペアの買いポジションと売りポジションのうち大きいロット数に相当する証拠金が必要となります。

この場合の必要証拠金の計算方法は以下の通りです。

両建の必要証拠金 =(買いの必要証拠金+売りの必要証拠金)×(証拠金必要ロット÷合計ロット)

※必要証拠金=ポジションサイズ÷レバレッジ×(第一通貨/JPYレート)


例1 レバレッジ25倍でUSD/JPY1ロットの買い(レートが80.50の時)を持ったあとに両建でUSD/JPY 1ロットの売り(レートが80.55の時)を持った場合

買い1ロット分の必要証拠金 100,000÷25×80.50=322,000
売り1ロット分の必要証拠金 100,000÷25×80.55=322,200

{322,000(買いの必要証拠金)+322,200(売りの必要証拠金)}
×1ロット/2ロット(証拠金必要ロット/合計ロット)=322,100円

買い1ロット&売り1ロットの必要証拠金は322,100円となります。


例2 レバレッジ25倍でUSD/JPY1ロットの買い(レートが80.50の時)を持った後に両建でUSD/JPY2ロットの売り(レートが80.55の時)を持った場合

買い1ロット分の必要証拠金 100,000÷25×80.50=322,000
売り2ロット分の必要証拠金 200,000÷25×80.55=644,400

{322,000(買いの必要証拠金)+644,400(売りの必要証拠金)}
×2ロット/3ロット(証拠金必要ロット/合計ロット)=644,267円

買い1ロット&売り2ロットの必要証拠金は644,267円となります。

両建てにおいての注意点

  • 両建の場合、ポジションをロールオーバー処理するたびに売りと買いそれぞれのポジションに対して発生するスワップポイントを受け払いする必要があります。
  • 変動性スプレッドの場合、通貨ペア等のスプレッド変動に伴い損益が常に変化するため、両建取引に損益を固定する機能はありません。