IG証券のノックアウト・オプションとは?海外FXのゼロカットと同じで追証なし?

ノックアウト・オプションとは

ノックアウト・オプションとは、イギリス発の証券会社 IG証券が日本で提供している金融商品の1つです。

ノックアウト・オプションの英語表記は、Knockout Optionです。

IG証券が提供しているノックアウト・オプションでは、ドル円などのFX通貨ペアや日経平均株価などの株価指数、金・銀などの貴金属、原油などのエネルギーほか多くの銘柄が、普通のFX取引(外国為替証拠金取引)やCFD取引の(差額決済取引)と同じようにトレードできます。

ノックアウト・オプションの特徴 – FXとCFDとは違う金融商品

IG証券のノックアウト・オプションでは、FXやCFDの銘柄がトレードできます。
ただし、ノックアウト・オプションとFXやCFDなどのレバレッジ取引とは、トレードの仕組みが違いますのでご注意下さい。

FX取引やCFD取引では、下記の計算式の通り、レバレッジをきかせることで少ない証拠金でトレードできます。

FX・CFD:市場価格 × 取引量 ÷ レバレッジ = 必要証拠金

IG証券のノックアウト・オプションはレバレッジ取引ではなく、下記の様な計算式で必要証拠金を求めます。

ノックアウト・オプション:((原資産の買値 – ノックアウト価格)+ ノックアウト・プレミアム)× 1ポイント損益額 = 必要証拠金

売り注文の場合は、((ノックアウト価格 -原資産の売値)+ ノックアウト・プレミアム)× 1ポイント損益額です。

ノックアウト・オプションはレバレッジ取引ではありませんので、銘柄は同じでもFX取引とCFD取引とは違います。

ノックアウト・オプションはゼロカットとは違う

また、IG証券のノックアウト・オプションは、海外FX業者で採用しているゼロカットとは違います。

“ノックアウト・オプションは、証拠金額やリスク許容度に対してお客様が一定のコントロールを行うことができるリスク限定商品の一種です。”
– IG証券の日本語公式サイト「取扱い銘柄(ノックアウト・オプションの概要と取引方法)」

ノックアウト・オプションは、あくまでトレーダー自身でトレードをやめるノックアウト価格を事前に決められることによって、発生する損失額をはじめから決められる金融商品です。

証拠金や損益の計算方法は違いますが、ノックアウト・オプションを簡単に説明すると、FX取引とCFD取引でのストップ・ロス(損切り、S/L、Stop Loss)です。

IG証券のノックアウト・オプションでは、絶対にスリッページが発生しません。

また、ノックアウト・オプションなら追証が発生しないため、ゼロカット対応の海外FX口座を使う必要がない様に宣伝されることがありますが、それは違います。

イギリス発のIG証券でも、日本の金融庁下のため追証が発生する

IG証券はイギリス発の証券会社ですが、日本に住む日本人のトレーダーは日本の金融庁(JFSA)のライセンスを持つIG証券でしか口座開設できません。
そのため、日本の金融商品取引法にもとづき、マイナス残高になった際は損失補填のための追加証拠金の支払いが必要です。

追証の発生有無
ゼロカット・システム 追証なし
ノックアウト・オプション 追証あり
ゼロカットとは、マイナス残高時に海外FX業者がトレーダーの損失補填をしてくれる機能です。

ノックアウト・オプションで追証が発生する2つのパターン

始めから損失額を決めることでリスクコントロールができるIG証券のノックアウト・オプションでも、場合によっては追証が発生します。

下記2つが、IG証券のノックアウト・オプションでマイナス残高になって追証が発生する例です。

  • 取引中の他の銘柄の含み益(未確定利益)を含めて、ノックアウト・オプションのトレードを始めた場合
  • 口座内の通貨単位とは違う通貨建ての銘柄をトレードして、ノックアウトされた際に、不利な為替の影響を受けた場合

保有する証拠金に対してギリギリのトレードをした場合に限りしますが、IG証券のノックアウト・オプションでも追証が発生します。

ノックアウト・オプションは、追証なしで借金リスクゼロのゼロカットとは違います。
トレードの仕組みは違いますが、ノックアウト・オプションは絶対滑らないストップ・ロスと考えて下さい