FX = Foreign Exchange = 外国為替証拠金取引

語りつくされた解説ですが、FXとは「Foreign Exchange」の略であり、元来の意味は外国為替や外国為替取引です。

近年では取引参加者の拡大により、外国為替証拠金取引のことを指すようになりました。

外国為替取引とは、為替相場の値動きに合わせ他国間の通貨を売買し、差額で損益が発生する取引です。

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旅行の前後にも

身近なところでは海外旅行に行く場合、円貨を目的地の外貨へ両替すると、旅行前に両替した際と帰国時に余った外貨を円貨に両替した際に損益が発生した経験はないでしょうか。

まさにその行動が外国為替取引と言えるでしょう。

外国為替証拠金取引は、この取引を一般投資家でも売買がしやすいように証拠金によるレバレッジ効果を加え、少ない資金で大きな取引ができるようにした取引です。

FXの4つの特徴

FX(外国為替証拠金取引)は、外国為替相場の動向を予測して外貨を売買する外貨商品です。

FXの魅力はいろいろとあげられますが、ここでは代表的な4つの特徴をおさらいしてみます。

元手が少なくても、レバレッジ利用し大きな取引

FXは、レバレッジ = てこの原理によって、少ない資金でも大きな取引が可能になります。

レバレッジ取引の際に、預けるお金を預託証拠金(マージン)と呼び、FX会社によっては、レバレッジ取引用の口座を「マージン口座」と呼びます。

有利な交換レートと非常に安い手数料

交換レートは、その時々の価格のことです。

銀行や空港で両替をする場面で、iPhoneに表示されるレートより1円~3円程度の損をするレートで両替となることってありますよね。

仮に100万円をドルに換える際に1円も違えば、受け取るドルは1万円分の損になります。これは両替手数料として、業者や銀行にあなたが支払っているものです。

FXでは、常に実勢を反映した価格となり、FXで最も一般的なMT4プラットフォームを提供するFX会社では、FXの取引にかかる手数料は無料です。

買値と売値の差(スプレッド)も1取引あたり数銭程度。

外貨預金やただの両替等と比べると非常に割安な手数料で取引ができます。

金利差(スワップポイント)が得られる

通貨にはそれぞれ金利があり、低い金利の通貨を売って、高い金利の通貨を買う事で金利差(スワップポイント)を得る事ができます。

通常、外貨と日本円を交換するだけでは、金利は得られません。

ここでは具体的説明を省きますが、FXでは保有する建玉のロールオーバーが毎日行われることにより、金利差を得ることができます。

近年トルコリラが流行しているのは、日本円と比較しこの金利差がとても大きく、トルコリラの建玉をもっているだけで毎日数百円受け取ることができるためです。

円高でも円安でも利益を出すチャンスがある

外貨預金などとは異なり、FXは売りからも買いからも取引する事が可能です。

そのため、相場が円高でも円安でも利益を出すチャンスがあります。

これは、株の空売りにも似た取引ですが、株や商品先物と違って為替の場合には

「日本円で米ドルを買う」(買いから入る取引、USD/JPY買)

に対し、

「米ドルで日本円を買う」(売りから入る取引、USD/JPY売)

と、売り買いの根拠がわかりやすいかと思います。

しかし、前述の金利差の項目の逆となりますが、金利の低い国の通貨を買い、金利の高い国の通貨を売るとスワップポイントを徴収されてしまうので注意は必要です。

FX市場はどこにあるのか

前置きがずいぶん長くなりましたが、ここからが本題です。

FXでの投資対象は外国の通貨です。

外国の通貨が売買されている市場の事を、「外国為替市場」 と呼び、テレビのニュースなどでは、東京市場、ニューヨーク市場などと呼び分けられています。

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外国為替の取引市場

東京市場と聞くと、築地の市場などの様に、外国為替の取引をする建物の中で売買を行っているイメージを持ってしまいますが、実際には為替取引に建物などは存在していません。

fx interbank market

東京市場の場合は、東京の経済活動が活発になる日中の時間帯に、主に東京を拠点とする金融機関の為替ディーラーたちの取引が活発になるため、東京市場と呼ばれ、この金融機関の為替ディーラーたちの取引の場をインターバンク市場(銀行間市場)と呼びます。

FXは24時間眠らない

特徴では触れませんでしたが、24時間取引が出来るというのもFX(外国為替取引)の魅力です。

なぜ24時間取引ができるのか

FXで24時間取引が出来るのは、東京市場が夜であっても、世界のどこかの市場が起きていて取引が行われているためです。

fx 24 hours trading

インターバンク市場は、各国の経済活動が活発になる時間帯にあわせて、「東京市場 → 香港・シンガポール市場 → フランクフルト市場 → ロンドン市場 → ニューヨーク市場」の順に移動します。

もちろん、移動するのは取引量のピークなのですが、こうして市場は移動をしながら地球を一周し、24時間の取引を実現しています。