2018年、新しいFX会社向けのMT4 (MetaTrader 4)の提供が完全に終了します。10年に渡り最も人気の取引ソフトとして利用されてきたMT4は役目を終え、次世代のMT5への移行が進んでいます。
2018年になっても最も人気のあるFX取引ソフト「MetaTrader (メタ・トレーダー)」のシリーズを開発しているロシアのソフトウェア会社「MetaQuotes (メタ・クオーツ)」が、新しいブローカー(FX会社、金融機関)へのMT4の提供を終了するそうです。
MetaTraderは、2種類ある
現在、トレーダーが利用できるMetaTraderには、4と5があります。
- MetaTrader 4 (メタ・トレーダー4、MT4)
- MetaTrader 5 (メタ・トレーダー5、MT5)
MT4とMT5は、UI・見た目は似ていますが、些細なバージョンの違いではなく全く異なる取引プラットフォーム(FX取引ソフト)です。
MT4は、12年も利用されている人気の取引ソフト
MT4は、2005年にリリースされ、早12年も利用されてきたとても古い取引プラットフォームです。
世界のFX会社(海外FX会社)を中心に、FX = MT4と呼べるほどにMT4は普及しています。
MT5は、2010年リリースの少し新しい取引ソフト
MT5は、2010年にリリースされ、MT5もリリースそのものは新しいとは言えない取引プラットフォームですが、2016年頃からFX会社や取引所での採用が進んでいて、特に近年利用が伸びています。
昨年、XMやFBSが導入したことで日本でも利用者が増え、話題になっています。
2018年現在はどちらも利用できるが、MT4が圧倒的に人気
MT4とMT5は、並行して開発され、今も共存しています。
しかし、依然として自動売買ロボットの豊富さや利用できる注文方法の対応状況などからMT4に利用者が偏っているのが現状です。
MT4は、提供が完全終了
既に多くのトレーダーがご存知のように、2016年頃からMetaQuotesは、MT5の利用を推進しMT4の提供を終了すると明言しています。
古くなってしまったMT4
MT4は、10年以上に渡り利用されFX会社の取引プラットフォームとしてトレーダーの取引ソフトとして定番の地位を築いてきました。
しかし、MT4は、約12年前にリリースされた当時のインフラ(インターネットやPC環境)に合わせて設計されたもので、近年の取引ボリュームや時代とともに賢くなるトレーダーのニーズと少しづつズレがでています。
そこで、MetaQuotesは、MT4取引プラットフォームの段階的なサポート終了など、MT4そのものの終了を進めています。そして、提供が終了するMT4に代わる取引プラットフォームとしてMT5の利用を推進しています。
MT5の導入と移行は、2016年頃から徐々に進んでいますが、MetaQuotesによるMT4提供終了は、FX業界に大きな影響を与えると予想されます。
MT5に触れてみましょう
MT4取引プラットフォームは、提供を終了するとはされているものの、今のところは引き続きMT4を利用することができます。
しかし、MetaQuotesは、今後、新規で立ち上がるFX会社やこれからMT4を利用したいFX会社に、MetaQuotesは、MT4を提供しないとのことです。
現在、前述したXMやFBSなどでは、MT4のMT5の両方の取引プラットフォームが提供されており、しばらくはMT4でも不自由しないとみられますが、今後、MT5へ移行は、強制に近い流れとなります。
MetaQuotesは、トレーダーがMT5へ移行しやすくなるようMT5に様々な機能追加等のアップデートを行っています。
もちろん、cTrader (Cトレーダー)などMetaTraderシリーズにこだわらなければメリットのある取引ソフトは他にも存在していますが、MT5の活用が本格化する時代に備えて、今のうちからMT5に触れてみてはいかがでしょうか?
(海外FX会社)
41のコメント
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