欧州中央銀行(ECB)からの発表によると9日から始まった量的緩和(QE)プログラム、3日間で98億ユーロほどの資産をすでに買ってしまったとのこと。

また、今回買った債券たちは、満期まではあと9年ほどはあるとのことで、こちらは長期保有のためのものかと思われています。
この影響はのちろん、トレーダーたちのユーロ買いを促す、大きな流れの一つとなりそうですが、欧州中央銀行(ECB)によると、3月いっぱいで600億ユーロのは買うだろうとの予定みたいです。

つまり、これを後5回は繰り返すということですね。

スタッフからは「QEは機能していますし、これからも機能するでしょう」言っており、量的緩和の勢いは間違いなさそうです。。。

そんな中でもいくつかのブローカーからは、欧州中央銀行が600億ユーロも買うのは無理だろうと考える人もいて、その人たちはもちろんユーロを売りませんので、まだ現在は少しバランスを保っているところもあるようです。
また、それに乗じて買いを始めてトレーダー達ももちろん多くいますが、欧州中央銀行からの一言「市場を混乱させるつもりはないからね、僕たちは市場のために買っているのだよ」との発言。

結局、この600億ユーロ買いは、トレーダーにとってはただの空振りになるのか、大きな波をもたらすのか。。。

欧州中央銀行からは、市場の混乱をさけるために、量的緩和政策をする際には、ちゃんと市場をコントロールしている、と強気の発言。
さすがお金持っていますね。

この、ユーロ買いの目的としては、クーレ氏(フランスの経済学者、欧州中央銀行の理事の一人)からの発言によると、

「ヨーロッパには改革が必要であり、原油安に頼るだけじゃダメだ。特にユーロ安はアメリカとヨーロッパの金融政策の方法が全く違っていることを示している。今回始まった買い入れのような政策を他国にも学んでほしい。」

とのことであり、また今回の始まりはまだまだ一時的な段階であり、これからが大きな動きに取り掛かるという話でした。