米景気は良好な状態

アメリカは日本やユーロ圏より早く量的緩和を開始し、そして景気が回復して終了するのも早かった。

2014年に量的緩和を終了

米FRBは2014年末に量的緩和を終了。

2015年に9年ぶりの利上げ

その後景気を見ながら慎重に利上げ機会を探っていたが、2015年末に9年ぶりとなる利上げを行なった。

2016年は、同時株安のため利上げ見送り

2016年は前半に中国発世界同時株安があったため、前半には利上げを行なわず、年末に1回行なっただけだった。

2017年は、景気回復に合わせ3回の利上げを実施

しかし2017年になると米景気がかなり良くなってきたため、この年は3回の利上げを行なった。

2018年は、3月に利上げを行った

そして今年の2018年には、3月に最初の利上げを行なって現在に至る。

これまでFRBの2018年の利上げは「3回」が濃厚と見られていた。ただ最近になって、4回もあるのではないかという見通しも出てきている。

NY株式市場は比較的落ち着いており、また米経済も良好な状態

背景にあるのは米景気の堅調さだ。

NY株式市場は1月末から2月上旬にかけて暴落を経験し、この時はダウ工業平均が1日で1,000ドル以上下がるという史上最大の下げ幅も見せた。

だが暴落は一時的なもので終わり、FRBは3月に予定通り利上げをしている。

そして3月以降もNY株式市場は比較的落ち着いており、また米経済も良好な状態にある。

代表的な指標が失業率

米経済の良好さを示す代表的な指標が失業率だ。

最近発表された今年5月の失業率は3.8%だった。

これは前々回の景気の「天井」、ITバブルの頂点だった2000年4月と同じ数字になる。

ITバブルはこの時期が頂点だったと言われるが、同時に失業率も最小になりその後は景気後退に入っていった。

約50年ぶりの低失業率

アメリカの前回の景気の天井は2006~07年だが、この時は2006年後半と2007年5月に何度か4.4%を記録したのが最小の失業率だった。

では今後失業率が3.7%まで下がったら、それはいつ以来なのか?

なんと1969年12月以来となるので、約50年ぶりの低失業率となる。

失業率は国民の不満にも関係する重要な経済指標だが、それが歴史的な低さにあるので、アメリカの景気はかなりいい状態と言ってもいい。

6月中旬のFOMCで利上げは、ほぼ確実とみられる

景気が良好なため、次回・6月中旬のFOMCで利上げが行なわれるのはほぼ確実と見られている。

問題はその後が1回か2回かだが、現在のような好景気が続けば9月と12月の2回利上げが行なわれると予想する者もいる。

アメリカは最近になって各国からの輸入に追加関税をかけ貿易戦争を仕掛けているが、それでも景気はいい。この状態が続けば、今年の利上げは3回ではなく4回になってもおかしくはない。


iFOREXコラムについて

iFOREXコラムは、海外FX会社 iFOREX (アイフォレックス)にて配信されている鳥羽賢氏による金融・経済にまつわる時事コラムです。海外FX会社の最新の動向や仮想通貨・暗号通貨などに関する金融業界コラムを配信中です。みんなで海外FXでは、注目度の高い話題を中心に鳥羽賢氏iFOREXコラムをピックアップしてご紹介しています。

過去のiFOREXコラムのピックアップ記事一覧は、コチラ

最新の記事や鳥羽賢氏につきましては、iFOREX 公式サイトでご確認ください。

iFOREX 公式サイト