エルドアン大統領再選なるか

トルコにとって極めて重要な意味を持つ選挙

トルコでは24日の日曜に、大統領選挙と議会の総選挙が同時に行なわれる。

そしてこれは今後のトルコにとって極めて重要な意味を持つ選挙になった。

2016年7月のクーデター未遂

というのも、トルコでは2016年7月に軍部によるクーデター未遂があり、それ以来エルドアン大統領が権力を強化し独裁的な体制を強めていった。

それはクーデター未遂という大事件の再発を防ぐという目的があったために、国民の中でも支持する者が多く、国内外の反対にも関わらず実行されてきた。

24日には大統領選と総選挙

そして24日には大統領選と総選挙があるのだが、この選挙後には新大統領がさらに強大な権力を持つことに決まっている。

つまりこの選挙後に大統領になった人物が、これからのトルコを動かしていくと言ってもいい。

最も多くの支持を集めているのは、エルドアン大統領が

現在大統領選の立候補者は6人。

その中には与党・公正発展党(AKP)出身のエルドアン大統領が含まれており、世論調査でも最も多くの支持を集めている。

それ以外の主な候補は、野党・共和人民党(CHP)のインジェ氏や、優良党(IYI)のアクシェネル氏などがいる。

7月8日に決選投票

24日の投票でいずれかの候補が過半数を取ればそれで終了するが、過半数の票を獲得した候補がいない場合、上位2名で7月8日に決選投票となる。

選挙はトルコリラのレートにも影響する

この選挙の結果はトルコリラの今後のレートにも大きく影響する。

トルコは4月下旬頃からインフレと通貨安が加速しており、一時は1米ドル=4.9リラ、1リラ=22円台と2005年のデノミ以来の最安値をつけた。

しかしエルドアン大統領は景気対策のために利上げに対し消極的で、利上げを主張する閣僚や中銀に対して圧力をかけてきた。

にも関わらず、5月には中銀が合計3回利上げを行ない、なんとかリラ安を食い止めている。

エルドアン大統領が再選すると追加利上げが難しくなる

来週の選挙でエルドアン大統領が再選されることになると、追加利上げがまた難しくなることも考えられる。

そうなるとリラ安は1ドル=5リラを超えて進むかもしれない。

リラ安が止まらなければトルコは通貨危機に陥り、IMFに支援を依頼することになる。

アルゼンチンは、IMFに支援を依頼

同じように4月下旬頃から通貨が急落しているアルゼンチンは、すでにIMFに支援を依頼し、IMFは融資枠を設けた。

そしてトルコは2001年にIMFの支援を受けているが、できれば同じことは避けたいと誰もが思っていることだろう。

だが24日の選挙の結果と、その後の金融政策によってはまたIMFに支援を受けることになるかもしれない。


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