これまで7回の利上げ

リーマンショック後に厳しい不況に陥ったアメリカ経済だが、FRBの金融政策の成果もあってここ最近はかなり好調な状態にある。

そしてリーマンショック以来数年間ゼロ金利政策を続けていたFRBも、2015年末から利上げサイクルに入った。

アメリカの政策金利の推移

ここで2015年から現在までのアメリカの政策金利の推移を確認してみよう。

利上げは、合計で7回

リーマンショック以降2015年末まで、アメリカの政策金利は0~0.25%だった。

その後2015年末以降利上げサイクルに入るが、1回の利上げ幅は全て0.25%だった。

0.25%の利上げを、2015年は12月に1回。2016年も12月に1回。2017年には3回。

そして2018年はこれまで2回と、合計で7回行ったために現在の金利は1.75~2%にある。

米金融政策の歴史の中では、まだまだ低い金利水準

だが現在の金利水準は、アメリカの金融政策の歴史で見るとまだまだ低い。

前回の利上げサイクルは2004~06年

前回アメリカが利上げサイクルにあったのは2004~06年。

この時は2004年6月まで政策金利は1%で、6月から利上げを開始した。

前回の利上げサイクルでも1回の利上げ幅はずっと0.25%だった。

ただし利上げのペースは速く、2004年6月からFOMCの度に毎回利上げを継続。

2年間に17回も利上げし、2006年6月に5.25%まで上げたところで利上げ終了となった。

現在の利上げサイクルはゆっくりと慎重

2000年代の利上げサイクルと比べ、現在の利上げサイクルはゆっくりと慎重に利上げを進めている。

2015年と16年は1回だけだったし、今年は4回だとしてもFOMCの2回ごとに1回の利上げというペースだ。

FRBが厳しい見方をしていることの表われ

これはそれだけFRBがアメリカ経済に厳しい見方をしていることの表われでもある。

確かにGDPや失業率などは好調な数字だが、まだ手放しで楽観視はできないということだろう。

利上げ幅も前回ほど大きくはしないと考えられる

今年あと2回の利上げがあれば、最終的には2.25~2.5%になる。

来年以降もアメリカ経済が現在のような好調な状態なら、来年・再来年も同じく年4回程度の利上げがあると予想できる。

そうなると金利は2019年末に3.25~3.5%、2020年末に4.25~4.5%となる。

前回の利上げサイクルでは5.25%まで上げたが、今度はそこまで上げることは考えにくい。

FRBが利上げに慎重でゆっくりと行っているので、利上げ幅も前回ほど大きくはしないと考えるのが自然だ。

ということは金利は3%台から4%台まで引き上げるのではないか。

つまり来年か再来年まで利上げサイクルが続くと考えられる。

もちろんこれはアメリカ経済が来年・再来年まで好調だったらという話で、景気が減速したり後退に向かったら、利上げのペースは落とされることになると思われる。


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