ESMAの決定事項

バイナリー・オプション(Binary Option)
個人投資家へのバイナリー・オプションのマーケティングや情報配信、セールスは禁止。
CFD(Constract For Difference、差金決済取引)
個人投資家へのCFDのマーケティングや情報配信、セールスは禁止。加えて、オープニング・ポジションのレバレッジ制限のほか、取引口座ごとにマージン・クローズ・アウト・ルールの実施、NBP(Negative Balance Protection、ネガティブ・バランス・プロテクション、追証無し)、インセンティブの活用の禁止、標準化した確実な方法でのリスク警告が含まれます。

MiFIR(Markets in Financial Instruments Regulation、金融商品市場規則)に基づくと、ESMAによる介入は、一つの基準として3カ月という期間があります。

実施から3カ月経過する前に、ESMAは、更なる次の3カ月における介入の範囲や内容などを検討します。

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広い範囲での投資家保護が目的

ESMAは、所轄官庁(National Competent Authorities、NCAs)と共に、CFDおよびバイナリー・オプションにおける個人投資家を保護を行うための決定を下しました。

複雑で透明性が欠如した状態にあるCFDの一部の極度に高いレバレッジやバイナリー・オプションの構造は、ネガティブな投資となっており、サービス提供側とトレーダーとの利害の対立や、見込める利益と損失のリスクが釣り合っていないこと、マーケティングに関連したトラブルなども表面化していない状況にあります。

所轄官庁の調べによると、EU諸国を跨いだCFDの取引では、個人投資家の74から89%が、一人あたりにすると1,600から29,000ユーロの範囲で資金を失っています

バイナリー・オプションにおいても、個人投資家が損失を被っていること分かっています。

それらの規制は、ESMAの上役によって2018年3月23日に決議しました。

チェアマンのSteven Maijoorは、下記のようにコメントしています。

「今回のESMAの決定により、個人投資家を保護するために必要な最低レベルの保護を確約し、EU諸国ではこれまでに比べて大きな前進となります。

CFDの新しい制限では、初めて投資家が投資額以上の損失を被らなくなり、レバレッジやインセンティブも制限され、投資家へのリスク警告も実施されます。

また、バイナリー・オプションにおいては、サービスの特徴から投資家保護のために禁止することが重要です。

高い利益の確約や、オンラインでの簡単トレード、低い利率の環境などで、個人投資家へアピールされています。

しかし、本来複雑なサービスとCFDにおける極度に高いレバレッジは、結果として個人投資家に大きな損失を与えています。

枠を飛び出しているサービスの状況に異を唱え、ESMAの介入が最も適して効果的なツールとなり、多くの投資家の保護につながるようにします。」

CFDの取引制限

MiFIRの第40条に基づき、ESMAは下記の通り定めます。

1.個人投資家のオープニング・ポジションにおけるレバレッジを、次のボラティリティに基づいた30倍から2倍までの範囲で制限します。

  • メジャー通貨ぺアは、30倍
  • メジャー通貨ペアでない通貨ペアとゴールド、メジャーな株価指数は、20倍
  • ゴールドとメジャーな株価指数を除く他のコモディティは、10倍
  • 個別株と他の関連銘柄は、5倍
  • 仮想通貨(暗号通貨)は、2倍

2.取引口座へのマージン・クローズ・アウト・ルール(ストップ・アウト)は、証拠金の割合を必要証拠金の最低50%と標準化し、クローズ・アウトでは1つもしくは複数のポジションの強制決済を行います。

3.取引口座へのNBPの機能では、個人投資家の全ての損失に制限が設定されます。

4.CFDを推奨するインセンティブを制限します。

5.リスク警告の標準化には、CFDにおける個人投資家の損失の割合に関する内容も含まれます。

※ バイナリー・オプションにおいては、2018年7月2日 月曜日より、上記の内容の制限が施行されれます。

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