ESGは地球や社会への貢献

日本取引所グループと、イギリスのロンドン取引所グループが、今後はESG投資促進のために協力していくことで9日に合意した。

日本取引所グループは日本で東証や大証などを運営し、ロンドン取引所グループはロンドン証券取引所などを運営する。

いわばこの2つは、日本と欧州の代表的な取引所を運営する企業になる。

しかしこの「ESG投資」という言葉は、まだそれほど一般に浸透していない。まずはESG投資について説明してみよう。

ESGとは

ESG投資のESGとは、Environment(環境)、Social(社会)、Governance(企業統治)の頭文字を合わせた言葉になる。

最後の企業統治は、「ガバナンス」とカタカナで書かれることも多い。

ESG投資とは

ESG投資とは、これら3つの要素を重要視している企業に対して行なう投資を意味する。

Environment (環境)

例えば最初の環境は、環境への配慮を十分行なっている企業のことだ。

具体的には、

  1. 温室効果ガスの削減量を減らす。
  2. 生産活動の後に残るゴミを削減する、

など環境保護に積極的に取り組む企業が該当する。

Social (社会)

2つ目の社会は社会貢献を積極的に行なうことを意味する。

簡単なことでは、

  1. 地域の清掃をしたりする活動が社会貢献活動になる。
  2. あるいはサービス残業をなくしたり、
  3. 障害者を雇用する

など雇用面での社会への貢献も含まれる。

Governance (企業統治)

3つ目のガバナンス(企業統治)は、最近企業の不祥事が相次いでいるのですでに何度も聞いている言葉かもしれない。

粉飾決算や不正行為など、違法な行為を防ぐために正しい方法での企業の統治に取り組むことを意味する。

例えば社外取締役の割合を増やしたり、情報開示を積極的に行なうことで、企業のガバナンスを高めることができる。

ESG投資に取り組む方法

ESG投資を行なうためには、ESGに積極的に取り組む企業を見つけなければいけない。

しかし個人が主観で判断するには限界がある。

ESGの基準としてのスコアリング

そこで最近では、国際的なESGの基準としてのスコアリングの作成が進んでいる。

例えば最近日本取引所グループは、外部企業に委託して上場企業のESGをスコアリングし、各業種の最もESGスコアが高い企業を抽出した。

例えば情報・通信業界では、KDDI(銘柄コード:9433)が、子供や高齢者向けのサービスを幅広く提供しているなどの理由で選ばれた。

小売業界ではファーストリテイリング(銘柄コード:9983)が、リサイクルの普及や障害者雇用の拡大などを理由に選ばれた。

このようにESGが高い企業は、すでに名の知られている企業の中に存在している。

難しいことではないので、これからESG投資に挑戦してみるのも面白いのではないだろうか。

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