米ドルとの交換を保証

値動きが激しい仮想通貨

仮想通貨は一般的に値動きが激しいことで知られる。

世界的な仮想通貨ブームになった昨年は特にその傾向が強く、ビットコインは2016年12月の10万円から17年12月には230万円と23倍にもなった。

しかしその値動きの激しさゆえに、一攫千金の可能性もあると見て、世界中から多くの資金が仮想通貨に流れ込んだものだ。

本来仮想通貨は現金などに代わる決済の手段として生まれたはずだが、決済ではなく投機の対象になってしまっていた

米ドルペッグ仮想通貨を生みだそうという動きが

仮想通貨全体としてそのような傾向にある昨今だが、米ドルと連動(ペッグ)させて価格を安定させた仮想通貨を生みだそうという動きがアメリカで起こっている。

連動(ペッグ)とは

連動(ペッグ)とは、一定のレートで交換できるという意味

いわばこのような仮想通貨のレートは固定相場制ということになる。

仮想通貨を開発しているのは米Prime Trust

米ドルと連動させた仮想通貨を開発しているのはネバダ州のPrime Trustという会社で、新たな仮想通貨は「Stronghold」と呼ばれる。

そしてStrongholdの開発は、コンピュータハード大手のIBMが支援すると申し出ている。

Strongholdの仕組み

では具体的にどのような仕組みで、Strongholdと米ドルの一定レートでの交換が保証されるのか?

  1. Strongholdを購入したい者は、一定額の米ドルを支払って購入する。
  2. するとStrongholdの運営側は米ドルを入手するわけだが、その米ドルはそのまま保管され、別の目的には使われない。
  3. こうして発行したStrongholdと同価値の米ドルが保存され、一定レートでの交換が保証されることになる。

テザーの疑惑と問題

だがこのような仕組みを作ったのに、きちんと運営してこなかった企業がある。

それがテザー(Tether)だ。

テザー社は2014頃から同名の仮想通貨「テザー」を発行、米ドルと1:1で等価交換ができることを売りにしていた。

しかしその後、テザー社が顧客から預託された米ドルを契約通りに保管せず、ビットコインなど他の仮想通貨の購入に使用していた疑惑が浮上。

この件はアメリカで仮想通貨自体の信用を揺るがす大問題になった。

Strongholdの計画は、将来を期待されている

ただこのような問題が起こらなければ、米ドルとの一定レートでの交換を保証した仮想通貨は悪いアイデアではない。

他の仮想通貨のように価格変動が激しくならないので、投機の対象ではなく純粋に決済目的などに使うことができる

今回のStrongholdの計画は、将来を期待されているからこそIBMも支援しているのだろう。

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