秋田県産のお米と入れ替えへ

原油や金などいろいろな銘柄がある先物取引だが、中にはお米の先物もある。

しかし日本では1939年にそれまで行われていたコメ先物取引が中断されて以来、長い間コメ先物の公的取引所における取引はなかった。

その理由の1つとして、コメ先物を上場させることでお米の価格が不安定になることを懸念して、コメ先物の上場に反対してきた人々がいたことがあると言われる。

そして日本では先物取引自体があまり広まっていないこともある。
だが世界的に見ればコメ先物は別段珍しい銘柄ではなく、アメリカではシカゴの先物取引所に上場されている。

2011年8月から大阪堂島商品取引所に試験上場しているコメ先物

そのコメ先物だが、日本で2011年8月から大阪堂島商品取引所に試験上場という形で上場された。
試験上場とは本上場とは違うが、まずは上場させて様子を見て、取引が多いようなら将来的に本上場に移行することを目的とした制度だ。

試験上場の当初の期間は2年間と決められた。

しかし2年後の2013年8月近くになっても取引量が増えないため、本上場にはならず試験上場を2年間延長。
さらに2015年、17年にも同様に延長されて、試験上場のまま現在に至る。

しかしここにきて、今度はコメ先物の銘柄を入れ替える動きが出てきている。

現在、コメ先物の銘柄は3つ

現在上場されているコメ先物の銘柄は3つ。

  1. 全国の水稲うるち玄米を対象とした「東京コメ
  2. 新潟県産コシヒカリを対象とした「新潟コシ
  3. 全国のコシヒカリを対象とした「大阪コメ

の3つになる。

この中の「大阪コメ」を取引停止にして、代わりに秋田県産のお米「あきたこまち」を対象とした銘柄「秋田こまち」を上場させようというのだ。

申請が認められたら、9月頃から取引が開始される見通しになっている。

「板寄せ方式」から「ザラ場方式」へ

コメ先物は現在、一定時間買いと売り注文を集めてから約定させる「板寄せ方式」で取引されている。
これは株式市場では、寄りと引け時に使われている方式になる。株では寄りと引け時にはしばらく約定される注文だけが市場に出ており、一定時間後に1回だけ約定となるが、これが「板寄せ方式」だ。

この板寄せ方式をやめ、いつでも約定が発生する「ザラ場方式」に変更することも申請する。
ザラ場方式は他の先物銘柄で使われているし、株式も寄りと引け以外の場中では行われている。

これら2つの申請が通ってもコメ先物の市場が活性化するという保証はないが、活性化すれば来年8月の本上場も可能になるかもしれない。

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