今年末で量的緩和を終了

為替レートは各国の金融政策に大きな影響を受ける。

引き締めは通貨上昇、緩和は下落

単純に言うと、金融引き締め政策を行うとその国の通貨は上昇し、金融緩和政策の場合は下落することが一般的だ。

アメリカは量的緩和を2014年に終え、その後は利上げサイクルを続けているため、米ドルは最近上昇が続いている。

そしてこれからはECBがこのような引き締めの方向に向かっているため、今後はユーロが上昇していくことが考えられる。

ECBの量的緩和は2015年3月に開始。当時は月額600億ユーロの買い入れで、2016年9月までの予定だった。
その後は何度か期間を延長しつつ、2018年1月からは月300億ユーロに半減。

さらに最近になって、今年の10月から月150億ユーロに再度半減し、今年末で量的緩和を終了させると発表した。
これが実行されれば、3年10ヶ月を経てECBは量的緩和を終えることになる。

量的緩和が終了すると、次にくるのは利上げになる。

だがECBは「少なくとも来年夏までは利上げはない」とすでに述べている。
だから最初の利上げがあるとすれば、来年の夏~冬頃であると予想できる。場合によっては2020年以降になるかもしれない。

利上げ時期がいつになるにせよ、量的緩和を終了し、利上げを進めるという引き締めの流れになりつつある今、今後のユーロは上昇していく可能性が高い。

ただし株でも「噂で買って事実で売れ」という格言があるように、利上げ時だけにユーロが動くわけではない。

今後はユーロ圏の経済指標で好調な数字が出れば、利上げ観測が高まりユーロが上昇。
反対に低調な数字が出れば、利上げ観測が後退しユーロが下落という動きがよく見られるだろう。

もちろん経済指標発表直後の急激な動きは常に存在するが、このような動きを繰り返しつつ、長期的には上を目指していく線が濃厚と思われる。ECBの金融政策は引き締めに向かっており、この動きは今後1~数年間は続くと思われるからだ。

しかしそれはユーロ圏や世界の景気が順調に拡大を続けたらの話で、今後何らかの要因で景気が後退に向かったら話は変わってくる。
その場合、ECBによる金融引き締め路線そのものが見直しを求められるだろう。

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