2020年夏には東京オリンピックを控えている日本だが、「オリンピックがあれば経済的な特需があり、好況になって株も上がり続ける」と言われることが多い。

では現在の株高は、2020年夏の東京オリンピックまで続くだろうか?

前回の東京五輪の時は?

東京オリンピックまであと2年と迫った。

今年の猛暑のために夏に開催することを危惧する者が増えたが、それ以外では概ね順調に準備が進んでいる。

オリンピックと株式市場

株式市場では、「オリンピックがあれば特需のために開催まで数年間その国の景気は良くなり、また株も上昇する」という話はよく出る。

では日本の現在の株高は、2020年夏まであと2年間続くだろうか?

過去のオリンピック前の株価の推移から検証してみよう。

前回の東京オリンピックは、1964年

前回東京でオリンピックが開かれたのは1964年だった。

62年から64年の日経平均は伸び悩んだ

それまで数年の日経225平均の動きを見てみると、1950年代後半から1962年までは確かに上がり続けていた。
しかし62年から64年にかけて伸び悩んだ。

これを見る限り、必ずしもオリンピックまで株が上がるわけではないようだ。

2008年の北京オリンピック

他国の動きも見ると、中国では2008年に北京でオリンピックが開催された。

そしてその直前、2006年から07年にかけて上海株式市場でバブルになり株価が高騰した。
この当時「北京五輪までは上がり続ける」という論調もあったが、結局2007年夏にバブルは頂点になり株価は崩壊した。

2つの例を振り返ると

ここで見てきた例は2つだけだが、どちらもオリンピックまで株価は上がらず、その1~2年前にピークをつけてから株価は下落に転じている。

そして次の東京オリンピックは2020年夏で、今から2年後になる。

先ほど見た2例を参考にすると、東京オリンピックまであと2年と迫った今、今後の株価上昇を望むのは難しいかもしれない。
しかし現在の日本の株式市場は、先の2例とは状況が違う点も多くある。

前東京オリンピック当時の日本の株式市場は、それほど海外の株と連動していなかった。
また中国の株式市場は閉鎖的で、こちらも海外の株価とはあまり連動して動かない。

それに対して現在の日本の株式市場は海外、特にアメリカの株式市場との連動性が高い。

結局のところは、アメリカの株式市場が上がるか下がるかによって決まる可能性が高い。
実際に今年1~2月に米株式市場が暴落し、それにつられるように日本の株式市場も暴落した。

アメリカの株式市場は2009年以来もう9年間上昇トレンドが続いている。
これが東京オリンピックのある2020年まで続き、11年間の上昇となるのか、あるいはそうはならないのか。それは今の時点ではわからないが、日本の株式市場の動きもそちら次第と言える。

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