アメリカで上場を申請していた9件のETFが、SEC(証券取引委員会)によって22日に全て却下された。
この9件の前にもビットコインETFの申請はいくつも行われていたのだが、それらも全て却下されてきた。
ビットコインETFの上場はそれほど難しいのだろうか?
これまで承認は1件もなし
アメリカでは22日に9件のビットコインETFの申請がSEC (米証券取引委員会)によって全て却下された。
これで現在申請中のビットコインETFはほぼなくなり、あとはCBOE(シカゴ・オプション取引所)が申請しているものだけとなる。
SEC、ビットコインETF却下の理由
SECは却下の理由について、「取引所は詐欺や価格操作を防ぐ上でSECが求める基準に達していない」と述べていた。
これがビットコインETFがなかなか承認されない理由を十分説明している。
改めてETFとは何か
改めてETFとは何か確認すると、ETFとは「上場投資信託」の略で、投資信託の一種と言える。
投資信託なので特定の資産に対し連動する運用を行うことが特徴となる。
そしてETFは、投資信託の中でも株のようにリアルタイムで市場で売買をすることができるものを指す。
ビットコインETFとはビットコインの動きに連動することを目指して運用するETFなのだが、そのビットコインの動きが「詐欺や価格操作を防ぐ上でSECが求める基準に達していない」という点が問題だと見られている。
つまり、ビットコインという金融商品はその値動きに不透明な部分が多く、裏で詐欺や価格操作が行われていてもそれを取り締まる者や法律がないことがネックになる。
株などと比較してみると
これは株などと比較してみるとわかる。
株式の場合は、基本的には銘柄が上場している証券取引所が、その銘柄の取引全てを管理している。
取引所は公的機関なので、営利目的で不正をするようなことは少ない。
また日本で言えば証券取引等監視委員会という不正を監視する機関もあるため、何らかの不正が行われていても取り締まる体制は整っている。
仮想通貨の場合、監視機関もなく不正がわかりづらい
それに対し仮想通貨の場合、取引所はあっても1つではなく世界に無数にある。
そのため取引の全てを管理している者が誰もいない。
また証券取引等監視委員会のような監視機関もなく、不正や価格操作が行われていてもわかりづらい。
仮想通貨ETFはかなり難しいかもしれない
しかしこういった構造が近い将来変わるとは思えない。
一元化された取引所がないのも、国家権力の監視が届きにくいのも、それはビットコインや仮想通貨が生まれた時からずっと同じだった。
もちろん今後絶対ビットコインETFが上場されないとは断言できないが、アメリカのように証券取引に厳しい国ではビットコインや仮想通貨のETFはかなり難しいのかもしれない。
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(海外FX会社)
41のコメント
2024年2月9日
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