アメリカが現在日本と行っている通商協議で、競争的な通貨安政策を禁止するための「為替条項」を盛り込むことを求める可能性が高まった。

アメリカはすでにカナダ・メキシコとNAFTA(北米自由貿易協定)について再合意し、その中に為替条項が盛り込まれていた。

為替条項とは

為替条項は協定の当事国による競争的な通貨安誘導政策を禁止とし、違反した場合は相手国が制裁関税などを課すことを認めるもの。

そしてアメリカのムニューシン財務長官が、13日にこの貿易協定を現在行っている日本との通商協議でも要求していく姿勢を明らかにした。

日銀の異次元緩和政策が禁止事項に

為替条項が日米で合意した場合、日銀が現在行っている異次元緩和政策などが禁止事項にあたる恐れがある。

そのため日本政府は為替条項を拒否する模様。

ドル円の推移

先週終了時には112円台前半にあった米ドル/円だが、今後はアメリカが為替条項を要求してくるとの懸念から週明け15日は円高が進行。夕方には111円台後半になっている。

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