多くの海外FX会社が、取引ソフトとしてメタトレーダー(MT4およびMT5)を基本として、他の取引ソフトを提供しています。

ここでは、最近導入が進んでいる cTrader(Cトレーダー)とメタトレーダーについて比較します。

トレーダー目線での使用感だけではなく、海外FX会社からの目線で、そもそもの導入が加速しない理由などを分かりやすく解説します。

MT4/MT5とcTraderで異なる海外FX会社負担コストやサービス

海外FXで利用されるFX取引ソフト(取引プラットフォーム)は、各FX会社独自のFX取引ソフト等もありますが、一番人気のFX取引ソフトは、やはりMT4とその後継版のMT5のメタレーダーシリーズです。

最近は、cTrader(Cトレーダー)も徐々に採用すFX会社が増えてはいますが、依然として、メタトレーダーは圧倒的な人気を誇っており、それは導入しているFX会社数から見ても一目瞭然です。

メタトレーダー(MT4/MT5)採用企業 cTrader 採用企業
みんなで海外FX掲載企業 18社 3社

cTraderは、導入する会社が少ない為、トレーダー側もcTraderを利用する機会が少なく、cTraderのシェアや利用率が向上しないため、結果的にFX会社側が積極的に採用を行っていない流れも想像ができます。

ところで、多くの海外FX会社が、cTraderを採用(導入)していない理由の一つに、次の海外FX会社側が支払う使用料やケアしないといけないサポートの面の違いがあることをご存知でしょうか?

取引ソフト MetaTrader
(メタトレーダー)
cTrader
(Cトレーダー)
取引ソフトの種類 MT4 および MT5 cTrader
開発・提供元 メタクオーツ・ソフトウェア・ジャパン
(MetaQuotes Software Corp.)
スポットウェア・システムズ
(Spotware Systems Ltd.)
イニシャルコスト
(導入時の初期費用)
ライセンス利用料 セットアップ費用
(MT4/MT5ライセンス料に比べて少額)
ランニングコスト
(保守・運用費)
毎月固定の保守費用 取引量に応じた利用料
ホスティングサービス ×
(海外FX会社自身で実施)

(Spotwareが実施)
メンテナンス/サポート ×
(海外FX会社自身で実施)

(Spotwareが実施)
プラグン機能 あり
(海外FX会社でカスタマイズ可能)
なし
(Spotwareが専用機能開発)
その他 広く普及
(チュートリアル等不要)
CRMでカスタマー管理
(cTraderとは別の顧客管理システム)
* 上記は、一般的な契約の例です。

違い 1. ベストエフォート型のcTraderのサービスケア

海外FX会社がメタトレーダーとcTraderの2つを導入する際の金銭面を、イニシャルコスト(初期投資)とランニングコストの2つに分けて比較すると、メタトレーダーはイニシャルコストが大きく掛るのに対して、cTraderは、ライニングコストが大きく負担になると言えます。

後述するサポート面で、cTraderは、取引量(Trading Volume)の大きな客にフォーカスする体制をとっているために、イニシャルコストがメタトレーダーに比べて小さくなっても、運用時のランニングコストが掛る仕組みになっています。

違い 2. cTraderがホスティングやメンテをサポート

サービスの面では、メタトレーダーは、導入後の運用・保守のケアをソフト開発を行ったMetaQuotesが行わずに、海外FX会社の負担になります。

ただし、これは各FX会社でカスタマイズが自由にできることも意味しており、自社のITチームがメタトレーダーのメンテナンスやホスティングの技術を有していれば、不便が発生することはありません。

反対に、cTraderは、ホスティングやメンテナンスを、cTraderがサポートする契約になります。

cTraderは海外FX会社による不正が出来ない

海外FX会社には、cTraderをサービス面でソフト開発元のSpotwareがサポートしてくれる安心感がありますが、一方で海外FX会社が自由に調整する幅が減ることにもなります。

海外FX会社で注文に係る操作などが出来ないため、取引口座毎で細かな調整を行う場合にもcTraderでの調整が求められる不便さが発生します。

例えば、ボーナス提供やスワップフリー設定などにおいても、その都度、cTraderと機能の開発をしないと海外FX会社のオリジナルの機能は入手することが出来ません(cTraderには、プラグインの概念がない)。

また、cTraderは、海外FX会社が管理サポートツールとして「CRM」と呼ばれる、cTraderとは別のツールを用意する必要があります。

2つのソフトを同時に稼働させなくてはいけません。

ただし、トレーダーにすれば、海外FX会社による取引操作(不正)がし難いcTraderは、より透明性の高いプラットフォームと言えます。

違い 3. インターネット上の情報量の差

メタトレーダーのMT4およびMT5は、広く普及しているために、海外FX会社で特段の操作に関するチュートリアルを改めて作成する必要がありません。

インターネット上に多くの説明や解説があふれ、誰でも簡単に無料でわかりやすく理解でき、更にはEA等の応用の作業もすぐに調べることが出来ます。

cTraderは、メタトレーダーとツールの利用目的が同じであるため、デザインが異なっても主要な操作は簡単に行うことが出来ますが、上級者が利用するような複雑な操作においては、メタトレーダーと比べると情報量は少なくなります。

普及したメタトレーダーは特段のチュートリアルが必要なくても大丈夫ですが、導入した各社がcTraderの利用につなげるために、海外FX会社自身でチュートリアル作成などプッシュアップのための作業が求められます。

cTrader関連ニュース

cTraderは、MT4/MT5より、RAM(メモリ)使用率が高い

トレーダー側の使用感においても、cTrader利用前に、いくつか理解しておくべきポイントがあります。

ECN取引のスキャルピング、デイトレードといった、長期間ではなく、短期間の取引に最適な取引ソフトとして開発されたcTraderの魅力としては、約定スピードの速さやスプレッドの狭さが有名です。

弱点としてあげられるのは、RAMおよびCPUの使用率(メモリ使用率)がメタトレーダーより、大きいことです。

ただし、これは決して、メガ・バイト(MB)とギガ・バイト(GB)のように単位が変わるほどの差ではありません

以下の機能の特徴など、cTraderにおける付加価値分の差で大きくなってるだけであり、適切な値です。

特徴 1. マルチ・チャート機能

cTraderでは、複数の別のウィンドウで、複数の銘柄の最新チャートを表示することが出来ます。

後付けのウィンドウなどで複数画面の環境があれば、簡単に1つのcTraderで複数チャートを閲覧可能です。

マルチ・チャートの機能で、ウィンドウを多く保有すればするほどに、メモリを多く利用しますので、ご注意ください。

特徴 2. 二段階のDoM

cTraderには、DoMの機能があります(DoM: 市場の深さの見方・使い方についてはコチラ)。

MT4にもDoMの機能がありますが、一段階(レベル1)のみで、cTraderは、よりクリアな2段階(レベル2)の価格情報を提供しています。

DoMのレベルの差は、メタトレーダーよりメモリを多く利用する理由の一つに、よく上げられる仕様の一つです。

特徴 3. サーバー負担を減らす構成

cTraderには、メタトレーダーと比較して、メモリが大きくなる仕組みがあります。

サーバー側との機能の分担がメタトレーダーと異なり、S/L(損切)やT/P(利確)など、サーバー側で処理・負担する作業を、ダウンロードしたcTrader側で負担しています。

cTrader利用時の最適なスペック・環境

一般的にはcTraderに、下記のようなPCの仕様が最適(必要)と言われています。

  • CPU: デュアルコア
  • メモリ: 4GB(最低2GB)
  • OS: Windows 8.1以上(最低 Windows 7以上)
  • 通信回線速度: 100Kbps(50 Kbps)

2018年時点、下記の海外FX会社にてcTraderを提供していおり、日本語にも対応していますのでぜひご利用してみてください。

cTrader 会社一覧