日産のカルロス・ゴーン会長が金融商品取引法違反で逮捕

日産のカルロス・ゴーン会長が、自分に対する報酬を過少に申告していた疑いで、19日に東京地検特捜部によって任意同行を求められた。その後事情聴取が行われ、その内容で容疑が固まったためにゴーン会長が金融商品取引法違反で逮捕された。

ゴーン氏は2000年から日産自動車(銘柄コード:7201)の社長を務め、当時は2兆円とも言われた巨額の負債を抱えていた日産の経営を建て直した。

しかし19日になって、有価証券報告書に記載する自分の報酬を過少に申告していた疑いで、東京地検特捜部に任意同行の後に逮捕された。この件を受けて日産はゴーン氏の会長と取締役の解職を取締役会で提案する模様。

ゴーン会長の不正にはグレッグ・ケリー取締役も関与しているとの情報も出ており、日産全体を揺るがす大スキャンダルに発展することは必至となった。すでに欧州では、ゴーン氏が同じく会長を務めるルノーの株価が下落している。20日の東京市場で日産株が下落するのは避けられないと思われる。

日産の西川社長が会見でゴーン会長逮捕について謝罪

カルロス・ゴーン会長が逮捕されたことを受け、日産自動車の西川(さいかわ)社長が19日午後10時から緊急記者会見を行い、その場でゴーン会長の逮捕問題について謝罪した。

内部通報をきっかけ

西川社長自身はこの件について最近まで知っておらず、最近の内部通報をきっかけに検察とともに調査を進めてきたと述べていた。またゴーン会長が行っていた不正行為は、有価証券報告書に自身の報酬を過少に記載しただけではなく、日産の投資資金や経費を私的な目的のために流用していたことも含まれるとした。

22日木曜に会長と代表取締役の解任を提案

そして今後の予定として、22日木曜に取締役会を開き、ゴーン会長と同じく逮捕されたケリー代表取締役の解任を提案すると述べた。また今回のようなことが起こった原因の1つとして、「ゴーン会長個人に権限が集中しすぎた」とも発言していた。

ゴーン会長の逮捕を受け日産と関連会社の株が下落(11/20/2018)

カルロス・ゴーン会長が19日に東京地検によって逮捕されたことを受け、20日の株式市場では日産自動車と関連会社の株が下落した。

有価証券報告書に自身の報酬額を過少に記載した容疑で、日産自動車(銘柄コード:7201)のカルロス・ゴーン会長が19日に逮捕。またケリー代表取締役も逮捕された。

19日を1,005.5円で終えていた日産自動車の株は、20年近くトップを務めてきたゴーン会長の逮捕によって今後の経営に不安が広がり20日には寄り付きから下落。終始1,000円未満で推移し、終値は5.5%安の950.7円だった。

日産自動車の商用車生産子会社である日産車体(銘柄コード:7222)は、前日の928円から20日には2.5%下落し905円で終了。日産車のディーラー事業を行う日産東京販売ホールディングス(銘柄コード:8291)は、前日の342円から4.1%下落し328円で20日の取引を終えた。

日産・ルノーは過去数ヶ月に経営統合を目指していた(11/21/2018)

カルロス・ゴーン会長が逮捕されて衝撃が走っている日産自動車(銘柄コード:7201)だが、ゴーン会長は逮捕される前に同じく会長とCEOを務めるフランスのルノーと日産との経営統合を行おうとしていたと報じられた。

もともとゴーン会長は1999年にルノーから派遣されて日産の要職に就いた。そして最近になって日産とルノーの経営統合を目指したが、日産の西川社長などからは猛反対されていたと言われる。ゴーン会長の逮捕によって、統合の話は白紙に戻る可能性が高い。

なお現在はルノーが日産株の43%、日産がルノー株の15%を保有しており、ルノーの方が日産に対する影響力は強い。ゴーン会長の逮捕後に、日産がこの関係を是正しもっと対等な関係を目指すと報じられている。

日産自動車がゴーン会長を解任(11/22/2018)

有価証券報告書に自分の報酬を不正に低く記載していた疑いで逮捕された日産自動車(銘柄コード:7201)のカルロス・ゴーン会長が、22日に開催された日産の臨時取締役会で解任された。

ゴーン氏は同時に代表取締役としても解任された。また不正行為に深く関わっていたことで逮捕されたグレッグ・ケリー代表取締役も、代表取締役の職を解任された。

今後日産は今回のような事態の再発防止に務め、経営を建て直していく方針。まずはルノーとの資本関係を見直し、現在のようにルノーが日産の株を多く保有している状態を修正する。また三菱自動車(銘柄コード:7211)も含めた3社連合の今後の方向性も見直す。

そしてこれまでは日本人の代表取締役がいなかったので、日本人を代表取締役に据える考えだ。ただしこれらの一連の措置にルノーがどこまで賛成するかは未知数なので、今後の調整が求められる。

三菱自動車もゴーン容疑者の会長職を解任(11/26/2018)

有価証券報告書に自身の報酬を不正に低く記載していた罪などで先週19日に逮捕されたカルロス・ゴーン容疑者が、三菱自動車(銘柄コード:7211)の会長と代表取締役の職を26日に解任された。

ゴーン容疑者は日産自動車(銘柄コード:7201)の会長だったと同時に、日産の子会社である三菱自動車の会長と代表取締役も務めていた。しかし逮捕を受け、日産は22日に臨時取締役会でゴーン容疑者の会長と代表取締役を解任。

そして週明け26日になって、三菱自動車も日産と同様に臨時取締役会を招集し、ゴーン容疑者の会長と代表取締役の解任を決議した。空席となった会長職には、益子CEOが臨時会長として就くことが決定された。

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