FX (外国為替証拠金取引)の魅力の一つに、時間にとらわれることなく、夜中でも、24時間取引可能というメリットがあげられます。

正確には、週末の土日や、各国のマーケットクローズとなる祝日やイベントを除いた、原則、週 5日間の平日の 24時間となります。

なぜ24時間が取引が出来るという理由は、常に、各国のいずれかのマーケットがオープンしている為です (開場している為です)。

そして、それぞれの国や地域のマーケットで、流動性が高まる通貨ペアや、取引される銘柄 (商品)が異なります。

FX初心者や、FX初めての方は、この24時間取引が出来る仕組みを理解し、平日5日の24時間で、「いつFX取引を行ったほうが、最も良いのか」という一つの目安・指標を把握しておくこが、FXで利益獲得をする、FXで勝てるコツにつながりますので、ぜひご一読ください。

FXは世界一の金融取引

FXの市場規模は、他の株式などの金融商品 (デリバティブ商品)と比べると、その中で一番大きいと言われています。

2016年 4月時点: 平均 5.1兆ドル/日

また、FXのマーケットでは、2016年の 4月の毎日の平均で、5.1兆ドル、日本円にして、約 510兆円の取引がされています。

マーケットにおける各通貨の流通量 (Liquidity/リクイディティー)および、マーケットの流動性 (Volatility/ボラティリティー)というのは、機関投資家や大口トレーダーから、個人投資家までを含むマーケットの動きで決まります。

そして、マーケットの動きは、政治経済に関するニュースなどが流れるたびに、敏感に反応し、上下します。

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市場が動く、重要な 3つ時間帯

さらに、前段でも述べたように、各国の銀行や証券取引所などの活動している時間も影響します。*

為替市場の時間帯を、セッション (Session)に分けると次の 3つのセッションが、最もマーケットが活発になる重要なタイミングとなります。

午後9時から 翌日の午前6時まで

時間帯別 日本時間
(JST)
アジアセッション
(Asia Session)
午前8時から 午後5時まで
ロンドンセッション
(London Session)
午後4時から 翌日の午前1時まで
ニューヨークセッション
(New York Session)

これから、上記の3つのセッションに分けて、流通量が多くなる通貨ペアから、取引のポイントを解説します。

* 国内FX会社、海外FX会社に限らず、通常、FXの最新チャート/最新レートは、世界中の銀行や証券取引所などの法定通貨 (Fiat/フィアット)を取り扱う箇所からの情報に基づいて構成されています。それら市場提供元を、リクイディティープロバイダー (LP: Liquidity Provider)と呼びます。

アジアセッションのポイントは、東京

アジアセッションは、東京セッションとも表現されるほど、東京の市場開場のタイミングが重要になってきます。

アジアには、ニュージーランドやオーストラリア (シドニー)、中国 (香港)などの主要な都市がありますが、東京の市場規模は群を抜いており、アジアではなく、全世界で、第 3位という、大きさです。

また、全世界の一日の取引量で 6%以上を、東京での取引が締めています。

日曜日の夜10時に始まるシドニー市場

イギリスの標準時刻 GMT+0で表示すると、平日の午後 10時にシドニー市場が開場します。

つまり、GMT+0のタイムゾーンで、毎週日曜日の午後10時にはFX取引が始められるということです。

それに続いて、GMT+0のタイムゾーンで、深夜には、東京市場が開場します。

アジアで一番人気の「ドル円」

アジアセッションで取引される取引される通貨ペア (メジャー通貨ペア)のランキング上位 3位は次の通りです。

  1. USDJPY (米ドル日本円)
  2. NZDUSD (NZドル米ドル)
  3. AUDUSD (豪ドル米ドル)

ボラティリティは欧州と比較すると低め

ただし、アジアセッションの始まったばかりの市場の流動性は、ヨーロッパ (欧州)のトレーダーも加わる前ですので、アジアセッションとロンドンセッションを比べると、まだ低い状態にあります。

そのため、最初は、マーケットは動きのすくない、手堅い状態がつづきます。

東京が動きだすと一気に活発に

東京市場が深夜に始まると、徐々に流動性の高い、ハイボラティリティーの状態になります。

これは、シドニー勢に加わり、東京とのやり取りをする世界各国の企業が活発になり、流通量が増すためです。

また、東京市場のマーケットオープンと、ロンドン市場のマーケットオープが、たとえサマータイム (夏時間)であったとしても 1時間の被りが発生する、東京市場のマーケットクローズのタイミングも注目しておきましょう。

バブルと話題の中国市場は?

ハイパーインフレやバブルと称されて、近年常に注目を浴びている中国市場の勢いも忘れてはいけません。

特に、シドニー、東京につい始まる中国市場 (香港/上海)は、中国の中央銀行の営業時間を常に把握しておいてください。

豪ドル・NZドルは、中国の動向に敏感

先程、取り上げたアジアセッションの上位 3つの通貨ペアには、豪ドル (オーストラリアドル)および、NZドル (ニュージーランドドルとの銘柄も含まれてます。

米ドル建てのオーストラリアと、米ドル建てのニュージーランドの両通貨ペアは、中国の動きに敏感に反応することも覚えておいてください。

NZDUSDおよびAUDUSDは、中国の政治経済状況に敏感に反応している通貨ペアです。

世界市場の36%はロンドンセッション

アジアセッションの次は、ロンドンセッションが始まります。

ロンドンセッションにおけるFXの取引量/流通量は、マーケットにおける 36%以上を占めており、東京を超えて第 1位です。

4つのメジャー通貨ペアに注目

EUやヨーロッパを含む、ロンドンセッションにおける取引量ランキング上位の通貨ペアは、次の4つです。

  1. EURUSD (ユーロドル)
  2. GBPUSD (ポンドドル)
  3. USDCHF (ドルフラン)
  4. USDCAD (ドル加ドル)

取引に適したロンドンセッション

ロンドンセッションは、アジアからニューヨークまでの3つのセッションの中間にあるために通貨の流通量が最も高く、継続したトレンドの発生など、市場の流動性の面でも取引がしやすいという、おすすめの時間帯です。

GMT+0タイムゾーンで、午前 8時から、午後 5時まで開場しているロンドン市場ですが、サマータイム (夏時間/DST)時は取引スケジュールが異なりますのでご注意下さい。

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GMT+0で午後にはNY市場が開場

ロンドンセッションでは、イギリスに限らず、ヨーロッパ、アメリカの経済が価格に、大きな影響を及ぼします。

ロンドンセッションの、GMT+0で、午後には、ニューヨークセッションが始まりますので、午後は特にアメリカのニュースも気にしておきましょう。

世界第二のNYセッション

ニューヨークセッションは、アメリカ合衆国 (米国)のニューヨークを起点とするタイミングで、NY現地時間で午前 8時から午後 5時までです。

そして、ニューヨークは、ロンドンに次ぐ、世界で 2番目に大きなFX市場規模を誇るマーケットで、世界のFX市場の 17%以上を占めます。

引量の多い通貨ペアはロンドンと同じ

ニューヨークセッションで取引量の多い通貨ペアは、ロンドンセッションと変わりません。

しいて言えば、EURUSD (ユーロドル)が更に、増すという感覚です。

NYの金融街は、ロンドンのニュースから

ニューヨークセッションは、GMT+0で、午後から始まりますので、NY現地では、一日のマーケットオープン時一番影響を受けるのが、ロンドンで起きた時事ニュースです。

特に、ロンドンセッションと被る、GMT+0で、午後 2時から 3時、ロンドンセッションが閉まる午後 5時のタイミングは、極めて取引量が増しますので、注目してみて下さい。

そして、ニューヨークセッションのマーケットクローズと共に、世界中のFX取引が落ち着き始めます。

ニューヨークセッションは閉じても、次にまた今日もアジアセッションが始まります。

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で、いつ取引したほうがいいの?

結局、FXを取引する、ベストのタイミングは、銘柄で異なりますが、日本時間で夜にあたるロンドンセッションがおススメです。

ロンドンセッションがおすすめ

理由は、比較的にトレンドがはっきりしている時間帯であるという点です。

曜日でも異なるマーケットの動き

FXマーケットは、24時間で、時間帯でも異なる、というのがこれまで記述した内容でした。

それに加えて、スローチューズデーという言葉があるように、曜日でも市場の動きが異なることも把握しておきましょう。

曜日 マーケット状況
月曜日 一時的な週末の大きな動きも落ち着く
火曜日 ハイボラティリティー
水曜日 ハイボラティリティー
木曜日 ハイボラティリティー
金曜日 NYの閉場に向けて徐々に落ち着く

窓開けを狙うなどの取引戦略があるように、月曜日は前週の週末におきた出来事の影響で、一時的に激しく動くこともありますが、流通量の増加と共に、徐々に全体が落ち着いていく傾向にあります。

「朝方の窓開けを狙う」とは?

そして、火曜日から木曜日にかけて、活発な取引が行われ、金曜日最後には、NY現地のマーケットクローズが近づくにつれて、だんだんと落ち着きを取り戻していきます。

いつでも取引できるという魅力でFXを始めた方には、時間や曜日にとらわれた取引を分析することは、関係がない事かもしれません。

それでも、トレーダーが取引できるタイミングに合わせた銘柄や、全体の流れを知っておくと、より落ち着いた、安定した取引が出来るはずですので、ご参考までに。

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