あのヨーロッパ最大の証券取引所の一つユーロネクスト(Euronext)が、会員へのCommon Customer Gatewayに関する問題についてのアナウンス後すぐに取引所が約1時間15分も停止しました。

取引が停止したのはデリバティブ市場のみですが、他の市場ではこれに便乗し損益分の補償を求めている人たちも多いようです。

この取引停止はユーロネクスト(Euronext)の回線が中央ヨーロッパ時間の9時20分ごろ再稼働された際に発生し、この影響で、グッド・ティル・キャンセル(good till cancel:GTC)以外の全ての注文が削除されたしまったそうです。
もちろん回線復活・取引再開後にはすべてのオープンポジションを復活させたわけですが、一度完全にキャンセルされてしまった注文を1時間以上も経ってから復活させるというのは、莫大な資金がかかったことでしょう。

先月の発表では、株価指数デリバティブの日次平均取引高が前年比15%の減少を記録したユーロネクスト。今回の事件は、追い打ちパンチといったところ。

既に問題は解決しておりサーバーは通常稼働しているそうですが、トレーダーの不満も不安も募る一方ですね。