海外FXや株式といった金融商品を利用しているとよく耳にする言葉「コンプライアンス」のお話です。
このコンプライアンスというもの、FXブローカーにおいては、とてもとても重要です。

FxPlup 免許はく奪と営業停止

先日、FxPulp(http://www.fxpulp.com/)というキプロスのFXブローカーが、ブローカーとしての活動に必要な免許が剝奪されてしまうという事件がありました。

この事件は、他のFXブローカーでは、近年のこの業界の法令順守徹底のトレンドの確認と良い教訓になると話題になっています。

FxPulpは、キプロスでは金融機関のブラックリスト入りしてしまい、免許はく奪により活動不可という状況です。
現在、ウェブサイトも情報が何もありません。連絡もメールのみのようです。

CySECからは、Pulp International Business Ltd(FXpulpの会社名)からCIF (Cyprus Investment Firm)としての活動権限を無効化すると発表がありました。

詳細は私も知りませんが、マネーロンダリング規定を守らずに業務を行ない、コンプライアンスに係る勧告を無視し、今回の結果に至ったようですね。過去にいくつも法律を破りブローカー廃止にまでいたったCrown Forexとのつながりが噂されていたことも、この免許はく奪に影響を与えているようです。

日々数兆円の資金が行き交うFX市場ですが、FXブローカーを利用し投資をするトレーダーは世界中に数え切れないほどいて、ブローカーは、彼らが投資のために送金するお金の取り扱いには、大変な注意を払わなければなりません。

これまでにも、

  • 外国への送金はできない。
  • 入金分までしか出金はできない。
  • 特定の国への送金はできない。

など、様々なコンプライアンスの壁によって送金に苦慮してきた方は多いとは思います。
どのブローカーもサービスをしてあげたいところではあるのですが、レギュレーションのルール・コンプライアンスによって行なえないことはたくさんあります。

FxPulpは、3ヶ月以内に全ての業務停止が命じられています。
今現在も活動も行なわないようにCySECから監視されています。そのため、ウェブサイトの情報も全て削除されています。

FxPulpは、重大なコンプライアンス違反を行いこの結果を招いたわけですが、もしかすると、客に尽くしすぎていたのかもしれませんね。(見方を変えるとクライアントのお金を適当に扱ったのかもしれないのですが)

この先、コンプライアンスやマネーロンダリング関係で面倒くさい手続きがあっても、ぜひブローカーのため、お互いの利益のために無理を言わず従ってくださいね。