米ドル円は10年ぶりの最高値をつけました。
円安の市場の終わりを予測するトレーダーは多くいますが、今回の「円安」の背景と今後の予測はいったいどうなっているのでしょうか?

安倍首相はそれほど問題視していない!?

始めに日本の安倍首相のコメントから確認してみましょう。

安倍首相は、6月8日のG7サミット内のインタビューで「円安は、輸出企業や海外展開する企業にプラス」との考えを示しました。

それは、経済論理上はもちろんな話で、いったい何をおっしゃっているのか?裏はあるのか?と勘ぐってみますが、安倍首相としては、為替は経済の基礎に沿い安定して値動きをするべきであるということで、円安について経済問題的な意識はないようですね。

日経平均は若干の下落基調

日経平均株価はここ数日の間、少しづつ値を切り下げています。

現在の下落の要因は、ヨーロッパ・アメリカ系の株安と利上げへの警戒からと予測されていますが、日経平均株価そのものは日銀ETFからの買いの予想と対立し、大きく偏った下落はまだ確認されていません。
(記事を校正中に、日銀黒田総裁のニュースで大きく下落してしまいました…)

※ETFとは、Exchange Traded Fundの略称ですが、つまりは、投資方法の一種です。日銀は、コストの低さと利益面から、ETFを好んで買っているとも言われています。

今後の予測も、FRBの9月の利上げの影響に加え、ギリシャ問題の交渉からの主要通貨下落の可能性など、日経平均に限らずいずれの株価指数においても買いを控える傾向が強くでるだろうというアナリストは多いです。

※FRBとは、連邦準備銀行のことで、アメリカでは日本銀行に相当する銀行です。

欧州各国の長期金利に反応し、ドル円も上昇

また、欧米では、現在の円安を後押しするかのように、各国の長期金利が上昇しています。

長期金利の急騰は、ECBのドラギ総裁の「値動きの著しい市場に、慣れましょう」とのコメントとともに予想を上回った消費者物価指数が大きく貢献しています。

ドルは明らかな変化が確認され13年ぶりの高値を更新しました。
さらに近々予想される利上げによって更なるドル高と円安を達成するという予測は多いのですが、ドル高の最高値更新もこの利上げが最後と考える方も少なくありません。

また、1つの通貨ペアとしての限界を考えても、アメリカの利上げを考慮しても127円台や129円台を超えると予想する方はなかなかいないようです。

いずれにせよ、今後のドル円は、次の数ヶ月にかけて大きな山をつくることとなりそうです。

通貨の相場には天井も底もないは一つの事実です。油断せず十分に注意を払われてくださいね。