昨晩、6月17日は、FOMCの会見がありました。

今回は、昨晩のFOMC声明を受けて、今後のアメリカの利上げスケジュールおよびその影響と予測についてまとめます。

※FOMCとは、連邦公開市場委員会のことでアメリカの金融政策の最終決定をする人たちが集まる会議です。

9月はほぼ確定か

アメリカ利上げの話は、今年の初めから噂されています。
前回のFOMC声明発表後、市場は6月か9月に利上げが行われるというのが大方の予想でした。

しかし、現在は、6月の利上げは先延ばしとなり、9月がほぼ確定だろうと予測されています。

FOMCでは、利上げでも揺るがない経済の確立されたのちに利上げを行なうとのことなのですが、このまま順調に行くと2015年9月頃には問題なく利上げを行なえるような経済状況となっていると考えているようですね。

6月17日のFOMCの内容まとめ

FOMCの会見にやってきたFRBの面々。

※FRBとは、連邦準備銀行のことで、日本でいう日本銀行に相当する銀行です。

議長であるイエレンさんは、アメリカの雇用率・労働市場の成長率悪化を心配しているが、アメリカ経済は、安定とともに9月の利上げはほぼ確実との考えを示しました。

それだけでなく、2015年中は残り2回しか開催されないこのFOMCにおいて、その2回とも利上げの可能性があるとしています。

そして、その利上げが行なわれるかどうかは、今後、アメリカ経済の予想成長率の達成度により判断されるそうです。

成長率が良ければ利上げ。
それほどでなければ、利上げなし。

ということで、ここからのアメリカ経済の予想成長率は、全体的に控えめな設定となり下方修正されてしまいました。

利上げを達成するためのハードルをさげた結果、アメリカ株式市場が一時的に不安定な状態となりましたが、FX市場に特に大きな影響はありませんでしたね。

FOMC会見後の市場への影響

FOMC会見後は、予想に反し穏やかな市場となりました。

アメリカ株価指数は、一時的に下落しましたがすぐに戻し安定しています。

アメリカ国債は少し上昇しています。
これは長期金利の見通しが引き下げられたからと考えられますが、影響は微々たるものです。

FX市場では、それぞれのドルクロスペアですべて下落しています。

利上げのハードル

みなさんは、もうお気づきだと思いますが、FRBが利上げを行なうためのハードルは、2つあります。

  1. 労働市場の安定と回復
  2. インフレ目標の達成

特にイエレン議長が不安視する労働市場に関連し、今後の市場は、雇用指標に対し比較的敏感な反応をとるとは考えられます。

しかし、上記の2点、アメリカの労働市場の回復とインフレ上昇が確認されれば、9月利上げは確実のようですね。

利上げにより予想されるシナリオ

利上げが9月に1度だけの場合
円に対し米ドルの価値は一時的に上げるものの、その後の円高は避けられないと想像されます
利上げが年内に2度行われた場合
円安は大きく進み、米ドルの価値は全通貨に対して数ヶ月ほど上昇が見込めます。過去最高の円安を期待できますが、落ち着くには時間をかけるだろうと予測されます

もし利上げ決定後に円安が進まない場合、アメリカの株価指数のマイナス傾向が大きく日本の株価指数に反映されるとも考えられます。

日本の株価指数への影響を予測しない・軽視するアナリストも多くいますが、もちろん油断は禁物です。

ギリシャ問題とアメリカ利上げ。
今年大注目の2つのニュース。

慌ただしいですが、ギリシャ問題に至っては今晩がまた大きな節目となるのでしょう。
トレーダーの皆さんはリスクマネジメントはしっかりされた上で、取り組まれてくださいね。