市場の深さとは?
市場の深さとは、リアルタイムな市場の大きさを知るための尺度です。
各銘柄で、最新の価格毎に、市場全体の取引ボリュームやオーダーの数を確認することが出来ます。
MT5 (MetaTrader5/メタトレーダー5)では、各銘柄上で右クリックすると表示される「板注文画面」から確認可能です。
また、市場の深さは、市場の厚みや市場深度、Deep Liquidity (ディープリクイディティ)、Depth of Markets (デプスオブマーケット)、Markets Depth (マーケットデプス)とも呼ばれます。
市場の深さについて詳しく
以下では、市場の深さの見方および分析方法の他、MT4 (MetTrader4/メタトレーダー4)およびMT5、cTraderという実際の取引プラットフォーム上での表示方法について説明しています。
市場の深さの見かた
市場の深さは、MT4など取引プラットフォーム (取引ソフト)の一つの機能です。
MT5では、下記のような一つのウィンドウ「板注文画面」として表示され、分析画面であると同時に、取引の発注画面でもあります。
MT4およびMT5のメタトレーダーの場合、次の項目・内容を確認することが出来ます。
用語 | 意味 |
---|---|
数量 (Volume) |
市場にある予約注文の数 (他のトレーダーの取引状況) |
価格 (Price) |
取引されている注文価格の一覧 |
取引 (Trade) |
お客様の予約注文のオーダーボタン (ワンクリック取引) |
例えば、ポンドドル (GBPUSd)で、1.2435の価格に100の買い注文予約があるのに対して、1.2335の価格に1,000の買い注文予約が集中しているとします。
この場合、1.2335の深度が深くて、現在の価格から1.2335に向かってチャート (為替レート)が動くと予想されます。
深い市場ほどスプレッドは狭くなりがち
FX取引におけるスプレッドの広さや約定率という取引環境は、常に市場の深さと関係しています。
深い市場とは、取引価格の幅が狭く、取引量もその取引価格に集中しているという状況です。
その場合、スプレッドは狭まりがちで、滑りが減り約定力が高まると分析されます。
市場の深さは、その対象銘柄で行なわれている売り注文と買い注文という取引の状況が見れるため、需要と供給のバランスと理解することが出来ます。
また、株取引 (ストックマーケット)における板の厚さにも似ています。
単純に、注文の許容力も高くなるため、深い市場は、深くない浅い市場に比べ大きなロットで注文をすることができます。
市場の深さを知る方法
市場の深さは、注文処理方式がECN方式の取引環境で、確認が出来る情報の一つです (特殊な場合を除くと、取引手数料 (コミッション)が発生する口座タイプが、ECNと判断できる)。
ECN方式での取引に最適な取引ソフトであるcTraderにおける確認方法は「cTraderの市場の深さ(Price DoM)の使い方・見方を教えてください。」をご確認ください。
MT4は未実装、MT5は標準実装
2017年6月、MT5でも正式な機能として「市場の深さ」表示の導入がされました (2017年6月追記)。
MT5での市場の深さを確認手順は、以下の流れとなります。
- 「気配値表示」ウィンドウを表示
(ツールバーの「表示」メニューから) - 「気配値表示」内にある取扱銘柄の上で右クリック
- 「板注文画面」をクリック
または、各チャート上で右クリックすることで、簡単に「板注文画面」を表示することも出来ます。
スマートホン (スマホ)のFX取引アプリでは、各銘柄の操作オプションにある「市場深度」をタップすると、市場の深さを見ることが出来ます。
(海外FX会社)
41のコメント
2024年2月9日
一万位の利益で出金拒否される