FXの必要証拠金計算方法 目次
FXとCFDで大切な3つの計算について
ここでは、ドル円などのFXと日経平均株価や原油、ゴールドなどのCFDの取引で必要な3つの計算のうちの1つ「レバレッジ(または証拠金率)による必要証拠金の計算」についてわかりやすく簡単に解説します。
- 必要証拠金の計算方法
- 利益と損益の計算方法
- スワップポイントによる損益の計算方法
MT4(メタトレーダー4)やMT5(メタトレーダー5)などのFX・CFDの取引プラットフォームとして有名なソフトでは、注文前に必要証拠金が表示されません。
1ロットの注文に必要な証拠金がいくらなのか?など、トレーダーはある程度把握して感覚を持っておく必要があります。
XM(XMTrading)やAxiory(アキシオリー)などのいくつかの海外FX業者は、日本語の無料のFX計算ツールを提供しています。
1.FXの必要証拠金の計算方法
まずは、FXの必要証拠金の計算についてです。
どの海外FX業者でもドル円(USDJPY)などの通貨ペアの取引に関する必要証拠金や損益の計算方法は、基本的に同じです。
FXの必要証拠金の求め方
FX通貨ペアでは、下記の計算方法(計算式)で注文に必要な証拠金が求められます。
FXの必要証拠金=取引ロット数×1ロットあたりの通貨量÷レバレッジの倍率
例えば、海外FX口座でレバレッジ100倍の取引口座でドル円(USDJPY)の買い注文を1ロット分する場合は、以下の通りです。
1ロット×10万ドル/ロット÷100倍=1,000ドル=約10万円
1ロットあたり10万通貨という考え方
ドル円の計算例で使った10万ドル/ロットとは、海外FX口座で一般的な1ロットあたりの通貨量です。
レバレッジと必要証拠金の簡単早見表 – ドル円の例
以下は、ドル円を取引する時のレバレッジと必要証拠金の簡単早見表です。
10 lotsの必要証拠金 | 1 lotの必要証拠金 | 0.1 lotsの必要証拠金 | 0.01 lotsの必要証拠金 | |
---|---|---|---|---|
3,000倍 | 333.33ドル | 33.33ドル | 3.33ドル | 0.33ドル |
1,000倍 | 1,000ドル | 100ドル | 10ドル | 1ドル |
800倍 | 1,250ドル | 125ドル | 12.5ドル | 1.25ドル |
500倍 | 2,000ドル | 200ドル | 20ドル | 2ドル |
400倍 | 2,500ドル | 250ドル | 25ドル | 2.5ドル |
300倍 | 3,333.33ドル | 333.33ドル | 33.33ドル | 3.33ドル |
200倍 | 5,000ドル | 500ドル | 50ドル | 5ドル |
100倍 | 10,000ドル | 1,000ドル | 100ドル | 10ドル |
25倍 | 40,000ドル | 4,000ドル | 400ドル | 40ドル |
証拠金を1万円入金したレバレッジ1,000倍の取引口座では、0.1ロット未満の注文ができます。
ユーロドル(EURUSD)の場合は、ユーロと米ドルの組み合わせなので10万ユーロとなります。
FX通貨ペアを構成する最初の通貨単位が、必要証拠金の計算に必要な10万通貨の単位になります。
2.取引口座のレバレッジが影響するCFDの場合
次に、口座開設時に設定したレバレッジと対象銘柄の最新価格が影響するCFDの計算です。
海外FX業者によっては違うこともありますが、多くの海外FX業者でゴールド・シルバー・プラチナ・パラジウムなどの貴金属のCFDの必要証拠金の計算に口座開設時に設定したレバレッジと最新価格が影響します。
貴金属などの必要証拠金の求め方
多くの海外FX業者でゴールド・シルバー・プラチナ・パラジウムなどの貴金属のCFDでは、下記の計算方法(計算式)で注文に必要な証拠金が求められます。
貴金属などのCFDの必要証拠金=取引ロット数×1ロットあたりの取引量×最新価格÷レバレッジの倍率
例えば、レバレッジ100倍の取引口座で最新価格が1,500ドルのゴールド(XAUUSD)の買い注文を1ロット分する場合は、以下の通りです。
1ロット×100オンス/ロット×1,500ドル/オンス÷100倍=1,500ドル=約15万円
1ロットあたり取引量に注意
ドル円の計算例では1ロットが10万ドルでしたが、CFDでは銘柄個々に1ロットあたりの取引量(取引サイズ)が違います。
海外FX業者では、ゴールド・シルバーの1ロットは100オンスという取引サイズが一般的です。
各海外FX業者の取り扱い銘柄のページならコントラクトサイズ、MT4やMT5などの取引プラットフォームなら契約サイズで確認できます。
MT4とMT5では、各銘柄の仕様(または詳細)に進むと1ロットあたりの契約サイズが確認できます。
3.必要証拠金率が決まっているCFDの場合
最後に、口座開設時に設定したレバレッジではなく、対象銘柄ごとに決められた必要証拠金率と最新価格が影響するCFD銘柄の計算です。
海外FX業者によっては違うこともありますが、多くの海外FX業者で原油などのエネルギーや日経平均株価などの株価指数、ビットコインなどの仮想通貨(暗号資産/暗号通貨)などの多くのCFDの必要証拠金の計算は、各銘柄ごとに決められた必要証拠金率のルールと最新価格が影響します。
原油や株価指数などの必要証拠金の求め方
多くの海外FX業者でWTI原油やブレント原油、天然ガスなどのエネルギー、日経平均株価などの株価指数のCFDなどでは、下記の計算方法(計算式)で注文に必要な証拠金が求められます。
ほとんどのCFDの必要証拠金=取引ロット数×1ロットあたり取引量×最新価格×必要証拠金率
例えば、必要証拠率が5%のWTI原油(CL)を価格が30ドルの時に1ロット分の買い注文をする場合は以下の通りです。
1ロット×1,000バレル/ロット×30ドル/オンス×5%=1,500ドル=約15万円
銘柄ごとのコントラクトサイズ
1ロットあたりの取引量はWTI原油で1,000バレルだったりしますが、海外FX業者ごとでも銘柄ごとでも1ロットあたりの取引量が違います。
MT4とMT5では、各銘柄の仕様(または詳細)に進むと契約サイズが確認できます。
(海外FX会社)
41のコメント
2024年2月9日
一万位の利益で出金拒否される