保管振替制度

株式の本券の所有権は、本来は購入した投資家にありますが、投資家自身が保持・管理していては、スムーズな売買に支障をきたします。そこで証券会社が投資家から本券を預り、保管機構で一括管理する制度が普及しました。これが保管振替制度です。このシステムによって、投資家は直接株券を保有することなく、株式の売買や株主としての権利行使が自在に行えるようになりました。また、この制度のもう一つのメリットに盗難防止もあります。

証券保管振替制度

証券取引の事務処理を合理化するために設けられた証券の保管振替制度のこと。 従来は、証券取引所で株式などの売買が成立すると、取引所の決済機構を通じて決済が 行われ、株券を証券会社や投資者に名義書換していました。そのための煩雑な処理を 軽減するため、「株券等の保管及び振替に関する法律」に基づいて設立されたのが証券 保管振替機構です。この制度では株式の現物を証券保管振替機構に集中させ、売買に伴う権利移転を口座振替で行っています。